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書評:小島宏の気になる1冊その223

梶浦 真 著「小学校・中学校編Ⅰアクティブ・ラーニングの基礎知識―活動的な授業づくりへのアプローチ―」(教育報道出版社本体:907円)

中央教育審議会に「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について」が諮問(平成26年11月20日)されて以来,「アクティブ・ラーニング(ActiveLearning)」が話題になっている。

大学発信の「新しい学び方」なのか,はるか昔から小・中学校で実践されている「当たり前の学び方」なのか,確認する必要がある。そこで,大学側は,現在小中学校でどのような事が行われているか現場目線で捉える必要があろう。また,小・中学校は「当たり前の学び方」だと言って,改善・充実の歩みを止めてはならないだろう。

本書は,以下のような構成になっており,クリティカルリーディング,クリティカルシンキングに耐える1冊である。

第1章で,「アクティブ・ラーニングとは何か」(授業改善としてのアクティブ・ラーニング,学習効果から見たアクティブ・ラーニングなど)アクティブ・ラーニングに関する基礎的な事を26の視点から整理している。

第2章では,「アクティブ・ラーニングの実践と課題」(未来志向の能力育てと授業づくりの現状,算数授業に見る能動的な学び,振り返りのAL化が学習効果を上げるなど)35の視点から解説している。

また,教育出版教育研究所「教育情報シリーズ156各教科等のアクティブ・ラーニングと扱い」,一般財団法人教育調査研究所「研究紀要第95号小・中学校におけるアクティブ・ラーニングの現状と今後の課題」も理論と実践を丁寧に解説し,多くの実践的な提案もあり役立つので合わせて紹介しておく。