教科書で学ぶ漢字の順番はどうやって決まっているのか，気になったことはあるでしょうか。 実は，学習指導要領で定められた学年別配当漢字を，それぞれ学年のどこで，どのような順番で学ぶかについては，各社で工夫を凝らし決めています。 ここでは，教育出版小学国語編集部がどのように漢字を学ぶ順番を決めているのかを，ご紹介します！01 教科書を見てみると，学ぶ漢字の順番は，例えば五十音順などの規則性がないように見えました。どのように配置しているのですか。 単に五十音順に配列したり，その漢字が初めて出てくる教材で学習することにしたりとはしていません。子どもたちが学習しやすいように，さまざまな観点から考えて配置しています。02 子どもたちが学習しやすいような「さまざまな観点」とは，具体的にどのような観点があるのですか。 例えば，基本的な字形をもつ漢字をできるだけ早く学習することです。「王」と「玉」，「口」と「名」「右」「石」，「田」と「町」「男」などは，基本的な字形のものを先に学習したり，同時期に学習したりするなどの学習順序になることが理想です。王玉口名石田右町男国語教科書作成の現場から教科書作成の現場からー国語連載30
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