いいね!便利だね!いいね!便利だね! を実施していない学校が51.8%あることをふまえると、持ち帰りが認められている学校においては、かなり多くの児童が授業以外でもデジタル教科書を使用していると考えることもできる。 週1日以上(ほぼ毎日、週2~3日、週1日の合計)の割合は以下のとおり。 これを見ると、国語・社会・算数・理科以外のデジタル教科書も、自宅で活用していることが見てとれる。また、これらは「週1日程度」の比率が相対的に高く、授業に合わせて用いているとも考えられる。 2022年春、デジタル教科書の活用に関する大規模アンケートの結果が公表された。 このアンケートは、令和3年度「学びの保障・充実のための学習者用デジタル教科書実証事業」によりデジタル教科書を導入した、全国小中学校等の約40%の教師及び児童生徒を対象として行われた。教師向け、小学校低学年向け、小学校中高学年向け、中学校向け、の4種類に分かれている。 ここでは、この中からいくつかの項目について、内容を紹介する。 英語は、音声や動画を収めたデジタル教科書の利用を必須とする部分も多く、27%という頻度の高さは予想どおりと言えるだろう。「必要に応じて使わせている」も加えると、割合は65%となる。 また、社会も20%とかなり高い頻度で用いられていることがわかる。しかし、どの機能を多く用いているかを尋ねると、全教科的な傾向(拡大、QRコード、書き込み、の3項目が高い)と同様の結果が見てとれた。 一方、児童(中高学年)には、授業以外でデジタル教科書を使う機会がどのくらいあるかを、教科別に尋ねた。こちらは全教科の結果を掲出する。 が、どの教科においても「利用しない」が61~71%(教科によってばらつきがある)をしめた。かなり割合が高いが、端末持ち帰りを辞書で調べることができます。●語句は、五十音順に並んでいるので、辞書を引く練習にもなります。●覚えた語句にスタンプを押したり、大事だと思ったところにマーカーで線を引いたり、自分だけの辞書にすることができます。26■教科別使用頻度<報告P.326、328> 教師に、教科ごとのデジタル教科書の使用頻度を尋ねた。 小6を例に取り上げると、以下の5教科で「ほぼ毎授業で使わせている」割合は以下のとおり。■機能別使用頻度<報告P.331、344> デジタル教科書でどのような機能を使用しているかについて、教師に尋ねた。小学校国語「令和3年度『学習者用デジタル教科書の効果・影響等に関する実証研究事業』成果報告書」を読み解く学習者用デジタル教科書実証事業で見えてきたこと学習者用デジタル教科書 デジタル教材 授業活用案活動内容読むこと教材での辞書の活用●読むこと教材で作品を読むときに、わからない単語
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