教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.3 (小学校版)
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いいね! 便利だね! 機能は次の12種類。「ほぼ毎授業で使わせている」「必要に応じて使わせている」をあわせて割合を算出し、その数値の高い順に示す。 上位の3つが、他と比べてかなり高い割合で用いられている。 画面拡大機能は、写真やイラストなどの資料を細部まで確認するなどの際に役立つ機能。QRコードは、教科書会社の資料にワンクリックでアクセスできる機能。ペンやマーカーでのデジタル教科書への書き込み機能は、学びの記録を保存するのに効果的な機能である。 この3つは、ほぼ全社全教科のデジタル教科書に実装されている機能である。基本機能とも考えられるごくシンプルなものだが、実際の授業でもこうした機能が高い頻度で用いられているというのは、デジタル教科書が「特別なアイテム」ではなく日常的な教材の一つになっていることの表れと考えられる。 一方、授業以外でデジタル教科書を使う時にどのような機能を使うかを、児童にも尋ねた。動画が収められています。(一部を除く)●この動画では、やりとりや発表の様子を、実演映像で確認することができます。●発表時の資料の用い方、表情や身振り、発表内容の組み立て方など、児童の活動の参考になる動画です。 結果はおおむね教師アンケートと同じであったが、特筆すべきは、教師アンケートでは第10位だった「文字色や大きさ、行間などの調節(リフロー機能)」と同じ内容を表す「文字の色や大きさを変えたり、文章の間を広げたりして見やすくする調節機能」が、児童アンケートでは第3位となっていたことである。 この機能は、児童が自分にいちばん見やすい表示を選択するための機能。リフロー画面上で、文字の色、大きさ、フォントや、背景色、行間などを調整できる。家庭では、より見やすい表示となるよう調整していることがわかる。 情報を集めたり資料を見たりするにあたっては、デジタル教科書が使いやすいようである。 一方、自分の考えや学びの成果を書き込んだり残したりするのには、紙の教科書のほうが使いやすい、内容や考えの把握・共有は、どちらの教科書も同じくらい、という回答が得られた。 デジタル教科書と紙の教科書の特性を生かした使用が求められる。27■デジタル教科書の使いやすさ<報告P.377> 児童(中高学年)を対象にして、教科書の使いやすさを調査した。「デジタル教科書のほうがそう感じる〈「ややそう感じる」を含む〉」「どちらも同じくらい」「紙の教科書のほうがそう感じる〈「ややそう感じる」を含む〉」の集計結果である。多数意見のものは数字を大きくしてある。小学校英語学習者用デジタル教科書  デジタル教材 授業活用案活動内容Final Activityでの動画活用●各レッスンに設けられているFinal Activityには、

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