教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.4 (小学校版)
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未来を拓く授業デザイン〜学びに向かう力を身につける〜教科の視点 理科特集蓄積しておいた画像を1枚にまとめています。(オクリンクを使用)確認したことをもとにノートに記録します。(オクリンクを使用) 変化がわかりにくいものや繰り返し実験することが難しい内容も、何度でも確認することができます。 第4学年「もののあたたまり方」の学習では、水はどこから温まるのかを確認する際に示温インクをよく活用します。示温インクの色の変化は、つい見逃してしまうことがあります。その際、端末で撮影した実験の様子を確認することで、何度も見返すことができます。確認できることで、「きっとこうだったと思うんだけど」から「このように変わりました」と確信をもって結果を捉えることができ、そのあとの考察が確かなものになります。 また、撮影した動画をスローモーションで再生したり、長い時間をかけて動画撮影したものを早送り機能で再生したりするなど、内容によってさまざまな確認の仕方があります。 実験結果をわかりやすく視覚化することで、児童自身の思考の整理につなげることができます。 第3学年「電気の通り道」の学習で、電気を通すものと通さないものを調べる場面では、事前に電気を通すものと通さないものを予想しますが、そのときにあらかじめ通すものと通さないものに分けておきます。そして、実験後に電気を通したものは背景を黄色に、通さなかったものは背景を青色にするこ通すものと通さないものに分けています。(オクリンクを使用)気づいたことをGoogle Jamboardに記録します。【引用文献】・[1]寺本貴啓:『これからはじめる“GIGA”全学年・全単元×1人1台端末×活用事例 小学校理科 3・4年』日本標準(2022 p.22〜23)とで、自分の予想との比較や電気を通したものと通さなかったものがすぐに見分けられます。 このように、集めた情報を整理することによって、共通性に気づくことにつながります。 学級全体で考えを共有することによって、新しい視点に気づき、考えを深めることができます。 第6学年「植物の体」の学習では、水の通り道に着目するために、しおれているホウセンカと元気なホウセンカの写真を提示します。2枚の写真を見て気づいたことや疑問を出し合います。その後、しおれたホウセンカに水を与え、茎が立ち上がっていく様子を早送り機能を活用して動画で視聴することで、水が関係しているのではないかということに気づき、根から取り入れられた水は植物の体をどのように通って全体に運ばれていくのだろうかという問題を見いだします。 これらの機能を把握しながら学習を進めることで理科の学習がより一層充実します。学習のねらいや学年の発達段階を加味しながら、効果的な端末活用を進めていただけたらと思います。15確認機能整理機能共有機能終わりにー

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