教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.4 (小学校版)
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未来を拓く授業デザイン〜学びに向かう力を身につける〜教科の視点 英語 ② 単元名「上小ストーリーズ〜あの人に伝えたい、 小学校生活の思い出〜」『ONE WORLD Smiles 6』 Lesson7 My Best Memory 小学校での思い出を紹介するスライドを作りました。そのスライドは、自分の小学校生活のことを知ってもらいたい相手(遠くに住む親戚、他校の友達、以前の担任の先生など)に見てもらいます。4行詩程度の、英語と関連する写真等のスライドを通して、自身の成長も相手に知ってもらうことができました。特集❷ほんものである。❸相手意識がある。❹コミュニケーションの意義や楽しさがある。本単元における言語活動の「4つの視点」❶必然性・目的意識がある。 「そんな大がかりな言語活動は難しい」といわれることがあります。確かに、校長や市役所、CATVに出版社まで巻き込むなんて、学級担任や専科教員だけでは難しいことでしょう。それでも、管理職に相談し力を貸してもらえば、やってできないことはありません。年に数回、学期に1回でもよいでしょう。教科書のどこかの単元で、「4つの視点」を意識して、言語活動を設定してみてください。 「4つの視点」を言語活動に組み込むには、児童の身近な生活や学びである、他教科や学校行事等と関連づけることがてだてとなります。担任ならそれらの情報をすぐに把握でき、オリジナリティが加わった言語活動のアイディアをもつことができます。 やり始めると、授業者自身も児童とともに楽しめるのが外国語教育の言語活動だと思います。私は、今までもこれからも、言語活動を楽しみながら外国語教育に関わり続けたいと思います。❹コミュニケーションの意義や楽しさがある。日頃は会えないけれど、自分のことを知ってもらいたい相手に向けて、小学校生活の思い出や自身の成長をアピールすることができる。❷ほんものである。作成したスライドは、実際に知ってもらいたい相手に見てもらえるよう、CD-ROMにして届けたり動画で配信したりする予定である。❸相手意識がある。自分の小学校生活の思い出について、知ってもらいたい相手を自分が選ぶことで、より相手を意識したスライドとなる。遠くにいて日頃会えない相手に、動画配信等を通じてだが自分の小学校生活の思い出を知ってもらえることは、卒業を間近にした6年生にとって価値のある活動となる。上堅田小学校の年間指導計画等は以下から見ることができます。児童が考えたプレゼン内容の例下級生たちがさまざまな国について知り、興味をもって学ぶことができるようなマップを目ざす。自分が行きたいと思う国について、その国の情報や行きたい理由を書いたカードを掲載する。実際に出版社の編集者に、リモート等でプレゼンを聞いてもらいアドバイスをもらう。下級生たちが、より詳しい内容によって世界の国について興味をもてるような国の紹介をする。下級生だけでなく、実際に本を編集している編集者に直接提案してアドバイスをもらう機会を設けることで、英語学習への意欲をもち、活動の楽しさを感じることができる。アイコンの写真をクリックすると、プレゼン画面が表示され音声が流れる。 ② 単元名「自分プレゼン・友達プレゼン〜隣の小学校 の5年生に上小5年生をアピールしよう〜」『ONE WORLD Smiles 5』Lesson5 I can run fast. 同じ中学校に進学する予定の隣の小学校5年生に向けて、自分や友達のことを紹介する動画を作りました。近隣の4つの小学校5年生による秋の合同社会見学の前に動画を見てもらい、仲良くなるきっかけとしました。【6年生】 ① 単元名「上小オリジナル教材〜6年生外国語科で 使ってもらいたいワールドマップを提案しよう〜」『ONE WORLD Smiles 6』 Lesson5 What country do you want to visit? 教科書の単元の扉のページには、世界の国を紹介したワールドマップがあります。6年生は自分が行ってみたい国を自ら紹介するオリジナルのワールドマップを、下級生たちに使ってもらおうと作成しました。また、完成したオリジナルマップは、授業見学に来ていた出版社の編集者に見てもらうこともできました。本単元における言語活動の「4つの視点」❶必然性・目的意識がある。参考動画:『言語活動を通した指導(授業編)1』文部科学省/mextchannel21管理職や周りを巻き込んでー

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