教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.5 (小学校版)
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いいね! 便利だね!27A社デジタル教科書B社C社デジタルデジタル教材資料MEXCBT学習eポータルMEXCBTと学習eポータルの関係 MEXCBTは文部科学省が開発したシステムですが、学習eポータル(学習eポータル標準準拠ソフトウェア)は、複数の民間企業が開発しています。学習eポータルを入り口として、デジタル教科書・教材、MEXCBTなどにつながることで、学校現場のニーズに沿ったより便利な学習環境の構築が可能になります。学習eポータルは、児童・生徒の学習の窓口機能をもっています。ビューア(ビューワ) ビューアとは、画像やテキストなどを見るためのソフトウェアのこと。 デジタル教科書にもいくつかのビューアがあり、教科書会社によって採用するビューアが異なります。教育出版は、みらスクビューアを採用しています。(みらスクビューアは、複数の教科書会社で採用されています。) ただし、操作の標準化を目的として、文部科学省により、書き込みやページ送り戻りなどを指示する「ナビメニュー」が統一規格として設定されています。SSO(エスエスオー) SSOは「シングルサインオン」の略で、一度ログインするだけで、ひもづけられた複数のウェブサービスにログインして利用することができる仕組みのことです。 教科によって教科書会社が違いビューアが異なると、ビューアごとにIDとパスワードが異なるということになってしまいます。しかし、SSOに対応したビューアであれば、Google/Microsoftのアカウントのみでデジタル教科書を利用することが可能になります。SARTRAS(サートラス) 著作権法第35条において、公表された著作物は無許諾で授業利用することが認められています。 ただし、公衆送信を伴う場合は有償とされており、補償金を支払う必要があります。(学校外サーバを経由するデータ共有は公衆送信とみなされますので、授業におけるデータのやりとりの多くは公衆送信にあたります。)この「授業目的公衆送信」の補償金を利用者から受け取り、著作権者に分配する役割をもつのが、SARTRAS(授業目的公衆送信補償金等管理協会)です。 SARTRASに支払う補償金は、利用回数に関わらない年額で設定されており、小学生1人あたり年間120円、中学生1人あたり年間180円です。申請主体は学校設置者(教育委員会など)と定められています。配信の方式 インターネットで配信される動画、音声などの情報の受け取り方にはいくつかの種類があります。 ダウンロード配信は、いったんまるごと端末に取り込む方法。時間がかかり、端末の容量を必要としますが、その後はオフラインで利用できます。 ほかには、サーバにあるデータにアクセスしながら再生・視聴する方法もあります。すぐに見たり聞いたりすることができますが、インターネットに接続し続ける必要があります。デジタル教科書のクラウド配信もこの方式をとっています。デジタル教科書の使用にあたって知っておきたい用語OSとブラウザ OSは、オペレーティングシステムの略で、PCなどを動かすための基本的なソフトウェアのこと。以下のようなものが代表的です。・Windows(ウィンドウズ。Microsoft)・MacOSやiPadOS (マックオーエスやアイパッドオーエス。Apple)・ChromeOS(クロームオーエス。Google) ブラウザは、ウェブサイトを閲覧するためのソフトウェアのこと(ウェブブラウザの略)。以下のようなものが代表的です。・Microsoft Edge (マイクロソフトエッジ。Microsoft)・Safari(サファリ。Apple)・Google Chrome(グーグルクローム。Google) デジタル教科書の動作環境には、OSとブラウザが記されます。また、お問い合わせをいただく際にも、お使いのOSとブラウザを必ずお尋ねします。ご利用の環境(OS/ブラウザ)によって挙動が異なる可能性があるため、OSとブラウザの情報は、お問い合わせ内容を解決するための重要な要素になります。

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