教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.7 (小学校版)
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つなぐ・つながる学級づくりアイアイ今知りたい井上先生井上先生子どもたちが夢中で取り組む姿を見るのが好きです。活動をとおして班の仲間意識が高まったと感じています!K先生K先生 子どもたちを見ていると、SNSの普及により話題が分散したり、話がかみ合わなかったりする様子が気になります。「昨日のあのテレビ番組、見た?」のように、みんなで盛り上がれる話題がなく、共通点が少ないことが大きな課題だと感じています。 そこで、お互いの共通点があると仲よくなれるということを知ってもらうために、「ペアトーク」に取り組んでいます。※この実践は、中村健一:『クラスを「つなげる」ミニゲーム集BEST55+α』黎明書房(2014)p.10『2人の「一緒」を探せ!』を参考にしています。やり方❶けしゴムを自分のコマにしてサイコロをふる。❷止まったマスの指示に従う。やり方❶1分間で隣の席の人と同じところを探す。❷服の色や誕生月など、共通点を多く見つけたペアが勝ち。❸偶数列の人が一つ後ろの席に下がり、ペアをかえて❶・❷を繰り返す。32 4月の自己紹介や夏休み、冬休み明けに取り組んでいます。すごろくを介することで自然とコミュニケーションが生まれ、子どもたちの仲を深めるきっかけになります。すごろくのマスの指示には「お互いのことを知る」「人との距離を縮める」「先生とのコミュニケーション」など、一マスずつにねらいがあります。井上先生ご作成の「オリジナルすごろく」のやり方や、すぐ使えるテンプレートは、こちらからダウンロードいただけます。ぜひご活用ください! かかわり合いの積み重ねが大切だと思うので、積極的にレクを取り入れています。長期休み前には「ジェスチャーゲーム」、「たたいて・かぶって・ジャンケンポン」、「早口言葉選手権」など、みんなで盛り上がるレクを班対抗で行いました。また、月に1回、子どもたちが企画したレクをする時間を設け、楽しみながら学級の人間関係を深めています。 この活動で意識するのは、子どもへの声かけです。「相手の話を最後まで聞いていたね」「話を聞くときにあいづちをうっていたね」と、話を聞く際に大事にしてほしいことを具体的に伝えています。子どもたちは友達とのやりとりを楽しみながら、話の聞き方や会話のつなげ方など、コミュニケーションに必要な技術も学ぶことができます。TALKそのほかにもいろいろなレクに取り組んでいます!楽しくかかわる−オリジナルすごろく−きっかけづくり−ペアトーク−つなぐ・

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