教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.8 (小学校版)
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ポイントねらい発問ポイントアイデアふくらむ点□□木二教科の視道徳□□□□22Let's go!!こう工夫する!Startガイドをお願いしたのは……取り上げた教科書教材は…… 健鈴元愛知教育大学教授先生5年生『ロレンゾの友達』(教育出版)内容項目:B 友情、信頼教材へ興味をもたせるためにどんな工夫ができるのかな? 日々の道徳授業で、そんな疑問や悩みはありませんか。今回のテーマは、「道徳授業づくり」。授業を考えるときの流れやポイントを具体的に紹介します。おもしろい道徳授業を目ざして、さあ、出発!道徳の授業準備って何から始めればいいのだろう? 「20年ぶりに帰ってくる友達からこんな手紙をその教材ならではの「ねらい」を設定しよう!教材に興味をもたせよう!(問題意識を高めよう!) ここで取り上げた教材『ロレンゾの友達』のテーマは、「友情」です。この教材では、どのような「友情」が描かれているのかを考えることによって、その教材ならではの「ねらい」が見えてきます。ることに気づき、うわさに惑わされず、本当のことを知り、友情を育もうとする意識を高める。 教材の構成要素(主題名・教材名・さし絵・気になる言葉など)を効果的に活用して、「早く読みたいなあ」「どうしてそんなことになったのだろう」という興味・関心や問題意識を高めます。 『ロレンゾの友達』では、授業の最初にロレンゾからの手紙を提示して発問します。 誰かの話だけで友達を疑ってしまうことは、友達を心から信頼していないことの表れであもらったら、どんな気持ちになりそうですか?」 子どもたちからは、「久しぶりに会えるので楽しみ」などという考えが出されるでしょう。そこで「この手紙を受け取った三人の様子を見てみましょう」と言って、さし絵を提示します。自分たちの想像とずいぶん違う三人の様子を見て、子どもたちは「いったいどういうことだろう?」という問題意識をもち、教材を読みたいという気持ちが高まります。道徳授業づくりガイド

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