楽しみ!到着!授業するのがポイント思考を刺激す発問ポイント発問る23こう工夫する!こう工夫する!Goal思考を刺激する発問をつくろう!身近な問題として意識づけよう!(p.89)授業づくりの流れにそって書き込める「授業づくりアイデアシート」が、こちらからダウンロードできます。紙面で紹介しきれなかった鈴木先生のアイデアも見本として掲載しています。ぜひ、ご活用ください。参考文献/ 鈴木健二:『道徳授業をおもしろくする! 子どもの心に響く授業づくりの極意』教育出版(2017) 鈴木健二:『考え,議論する道徳をつくる 新しい道徳授業の基礎・基本 必ず成功するQ&A47』日本標準(2018) 教材を読むときにまず意識したいことは、気になる言葉や行動に着目するということです。なぜ気になるのかを考えることによって、思考を刺激する発問のヒントが見えてきます。 まず、教材の「気になる言葉」をピックアップします。「しかし、警察に追われていながら平気で、明後日この村に帰るって電報を打ってくるなんてことあるかな。」「ぼくもそう思う。絶対なにかのまちがいに決まってるよ。」「ぼくだってそう思うよ。だけど、刑事がそう言っていたのは確かなんだ。」 次に、気になる理由を考えます。「刑事が言っていたのだから、ロレンゾを疑ってしまうのはしかたのないことですか?」「刑事がそう言っていた」という話から、ロレンゾが悪いことをしたのではないかという前提で会話が進んでいくのはなぜ?「自分の友達を悲しませないようにするには、これからどんなことを意識していけばいいでしょうか?」 教材からの学びをもとに、これまでの自分を振り返らせ、これからどう生かしていくかを考えさせることによって、身近な問題として意識づけることができます。 授業の終末では、「もし、あなたがロレンゾのように友達から疑われてしまったら、どんな気持ちになりますか」と問いかけます。「信じ合える友達だと思っていたのに悲しい」というような考えが出されるでしょう。それらの考えを受けて、次の発問をします。道徳授業づくりガイド、いかがでしたか?ぜひ、日々の授業づくりに1〜4のステップを取り入れてみてくださいね。
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