点□村広志123456□□□□□□ 実験や観察は、子どもたちにとってワクワクドキドキする一方で、危険を伴います。もし事故が起こってしまった場合、先生が慌ててしまうとその緊張や不安が子どもにも伝わり、二次的な事故が発生する恐れもあります。そこで、まずは先掲示物ぬれ雑巾や燃えさし入れは必須危険な持ち方箱には 3 本入れる実験を始める前に 実験を始める前の安全確認は何よりも大切です。子どもたちの感火を使う実験について 火を使う実験は、特に注意が必要です。火が燃え移ったものを生が慌てずに冷静になることが何よりも重要です。 ここでは、事故が起こらないための注意に加え、事故が起こってしまった場合の対応について、実際に先生がたにお伺いした点をご紹介します。覚を刺激するよう、①のような掲示物を見ながら、指差し確認とともに、声に出して復唱すると、子どもの安全スイッチが ONになります。消火するためにぬれ雑巾は必ず用意します(②)。また、理科室から保健室まで距離がある学校では、理科室に氷を準備しておきましょう。 マッチを使う場合、着火方法の指導は必ず行いましょう。ポイントは 2 つあります。 1 つめは、着火後の持ち方です。着火時の向きのままで持っていると炎でやけどをします(③)。着火後は、手を返してマッチの先端が自分の指の向きに来ないようにさせましょう。(④) 2 つめは、着火したマッチを実験台に落とす「演示」をします。子どもは、机が燃えてしまうと考え、マッチを落とさないように持ち続けてやけどをしてしまいます。多くの実験台は防火処理がされているので、机に落としても大丈夫なことを示すと、子どもも安心して実験ができます。 その他、マッチは必要以上に箱に入れず、 3 本にします(⑤)。 先生一人では目が行き届かない場合もあるので、他の先生に「 5 分でもいいので様子を見に来てください」と声がけし、授業観察に来てもらうのもよい方法です。子どもたちは、先生の視線には敏感ですので、緊張感をもって安全に実験に取り組みます。 実験用ガスコンロの代わりにIHコンロを使うとエタノールの引火による事故の防止になります(⑥)。IHコンロは高額ですが、1 年に 1台導入し、年々増やしていくことで数をそろえている学校もあります。18安全な持ち方IHコンロで代用教 科 の視理 科 他 1 校東京都稲城市立平尾小学校教諭 松これで安心!ひと工夫で実験をより安全に
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