教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.9 (小学校版)
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点□□□和志保□□出前授業の様子常時活動(手拍子のまねっこ)の様子 今回ご提案するのは、「音楽専科×学級担任の連携=それぞれの強みを生かして学びの輪を広げよう」です。私は、音楽専科と学級担任のそれぞれが音楽を教えるよさがあると考えています。音楽専科が授業を行うよさは、専門性の高い指導ができることです。演奏技術、教材の扱い方、学習支援のてだて等、子どもの興味を引き出しやすいといえるで 私は、音楽専科と学級担任で「つながる」きっかけづくりのために、いわば「出前授業」のようなかたちで、「鑑賞」や「音楽づくり」の領域を中心に、学期に 1 回程度授業をしています。学習のねらいに沿って、簡単にできる常時活動や、発問、活動の仕方について担任の先生に提案し、授業後にはこちらの意図や子どもの様子について情報共有をしています。 また、学級担任が鍵盤ハーモニカの導入など授業の進め方で悩んでいる時は、ティーム・ティーチング(TT)で担任の先生のサポートとして、授業のお手伝いをすることもあります。そうすることで、技術的な指導のポイントの共有を図っしょう。一方、学級担任が授業を行うよさは、子ども一人一人に応じたこまやかな指導ができることです。他教科の学習の様子や休み時間などの様子も含めた広い視点で、一人一人の子どもに応じた学習支援が可能であると考えます。 双方の強みを生かすために、「つながる」をキーワードに掲げ、取り組みやてだてをいくつかご紹介いたします。たり、学級担任の子どもの見取り方について学んだりすることができます。 校内研修を活用した相互授業参観などがあれば、ぜひ音楽専科の授業を参観してみてはいかがでしょうか。教材の扱い方や、子どもの見取り方、活動の進め方について学ぶ機会にもなります。学級担任と音楽専科が「つながる」ことで、教師が子どもとより「つながる」ことができると考えています。「学級担任と関わることで視点が広がった!」「私でも、この活動ならできそう!」といった発見がたくさんあることを願っています。22〜 出前授業・朝の時間・異学年交流で広がる 音楽の学びと先生どうしのつながり〜教 科 の視音 楽埼玉県さいたま市立東岩槻小学校教諭 清こんにちは! 皆さんの学校では、音楽の授業は音楽専科の先生が行っていますか。それとも学級担任の先生でしょうか。先生どうしの連携で音楽の学びの輪を広げるアイディアをお伝えします。授業で「つながる」!つながる! 広がる! 学びの輪

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