教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.9 (小学校版)
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異学年交流の様子①朝の会の様子異学年交流の様子② 本校では、音楽朝会で「今月の歌」を、各学年が代表で演奏しています。私は、朝の会の時間に各教室にお邪魔し、子どもたちと一緒に歌っています。音楽の授業だけではわからない、教室での子どもの様子も見ることができます。また、学級担任の先生とお話をしたり、歌唱指導のポイントを伝えたりしています。 校内に音楽専科がいれば、ぜひ教室の様子も見にきてもらうといいでしょう。そして、音楽専科の先生は、音楽朝会を活用して、授業で行っている常時活動などを全校で実施してみてはいかがでしょうか。朝の時間を音楽科の経営計画として組み込むことで、学校全体で「つながる」ことができると考えています。 先日行った授業の様子をご紹介します。毎年、3 年生のリコーダーの学習が始まる時期、指導に一苦労していませんか。そこで、今年度はリコーダー学習が始まる 3 年生に向けて、新しい試みとして4年生によるリコーダーセミナーを開催しました。本校は全学年が単学級のため、クラス内での学び合いだけではなく、さまざまな教科や場面で異学年交流を実施しています。学級担任と音楽専科がつながり、指導方法や子どもたちの様子を共有することで、学びを深め、子ど いかがでしたか。ふだんからお忙しい日々を送っている先生でも、気軽に始められる取り組みやてだてをご紹介させていただきました。小さな「つながり」の積み重ねが、子どもにもたちの自己肯定感や意欲を高めています。「指の押さえ方はこうだよ!」「息は、もう少しやさしくね。」「今のいい音だったよ!」そんな会話が教室に飛び交います。そして 3 年生から「教えてもらった通りに吹いたらきれいな音が出たよ!」と笑顔で報告がありました。鍵盤ハーモニカの活動や、音楽づくりの発表会でも交流を行っています。このように、学級担任と音楽専科ももちろんですが、子どもどうしが「つながる」場を設けることで、更に学びが「広がる」と実感しています。とって安心して表現できる環境づくりへ、そして、子どもたちの豊かな表現力や自己肯定感の育成につながり、学びの輪が広がっていけば幸いです。23朝の時間や朝会で「つながる」!異学年交流で「つながる」!

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