教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.3 (中学校版)
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特集学びが広がる授業デザイン教科の視点 社会・2つの資料を提示する。①2022年に日本が国際連合の安全保障理事会の非常任理事国に選出された際の新聞記事②東西冷戦に関する動画 (p.260資料2)・国際連合の仕組み、東西陣営の対立の構図、中華人民共和国の成立について知る。・冷戦下において、朝鮮戦争、ベトナム戦争等、さまざまな戦争が起こったことを知る。・第二次大戦後の世界について、以下の2点について考察する。①平和な世界を実現する上で課題となったこと②現在の国際社会の動きと関連していること・学習をまとめ、本時の問いへの振り返りを行う。考えたことを整理して、自分の言葉でまとめる。本時の問い:第二次世界大戦後の国際社会の課題や、 現在の国際社会との関わりはどのようなものだろうか。・安保理における常任理事国と非常任理事国の違いにふれるとともに、第二次世界大戦後、新たな対立が発生していることをとらえさせる。・p.260資料1で、北大西洋条約機構とワルシャワ条約機構の地理的な広がりを示す。・これまで安保理で拒否権が行使された回数の資料を提示する。・p.264の内容も関連づけ、冷戦下の対立をとらえさせる。・第二次大戦の反省から国際連合が発足したものの、東西陣営の対立と代理戦争が起こったこと、軍事同盟の存在や常任理事国の強大な権限が、現在の国際社会にも大きな影響を与えていることに気づかせる。・現在の国際情勢とのつながりを意識して記述するよう促す。・スクリーンで動画を再生する。・スクリーンにp.260資料1を提示する・スクリーンでp.264資料1の動画を再生する。◆単元名:第7章 現代の日本と世界 1節 日本の民主化と冷戦 「③冷たい戦争の始まり」(教育出版歴史的分野教科書pp.260-261)◆本時の目標:・第二次世界大戦の反省から新たに国際連合が発足した一方で、米ソの対立から東西陣営の冷戦が生じたことや、朝鮮戦争、中華人民共和国の成立などの世界の動きを理解する。・国際連合の役割、東西陣営の対立と代理戦争等の事象について、現代の国際情勢との関わりという視点から考察する。《本時の展開例》編集部より 今まさに世界で起きているニュースを、導入やまとめで関連させることも考えられます。また、3年生で学習する公民的分野では、「国際社会のしくみと成り立ち」や「国際社会の課題と私たちの暮らしとの関わり」について、さらに詳しく学んでいきます。本実践で学んだ「国際社会の現状と日本との関係」の視点を、ぜひ公民での学習や、現在の社会とつなげて活用いただければと思います。11導入(10分)展開(35分)まとめ(5分)学習活動留意点デジタル教科書・教材ー学習指導案(例)

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