教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.3 (中学校版)
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いいね! 便利だね!ている」「必要に応じて使わせている」をあわせて割合を算出し、その数値の高い順に示す。 上位の3つが、他と比べてかなり高い割合で用いられている。 画面拡大機能は、写真やイラストなどの資料を細部まで確認するなどの際に役立つ機能。QRコードは、教科書会社の資料にワンクリックでアクセスできる機能。ペンやマーカーでのデジタル教科書への書き込み機能は、学びの記録を保存するのに効果的な機能である。 この3つは、ほぼ全社全教科のデジタル教科書に実装されている機能である。基本機能とも考えられるごくシンプルなものだが、実際の授業でもこうした機能が高い頻度で用いられているというのは、デジタル教科書が「特別なアイテム」ではなく日常的な教材の一つになっていることの表れと考えられる。 一方、授業以外でデジタル教科書を使う時にどのような機能を使うかを、生徒にも尋ねた。るだけで、求められる範囲の旋律づくりを行うことができます。●生徒が各端末で創作したものを保存したり、先生の端末に送ったりすることも可能です。 結果はおおむね教師アンケートと同じであったが、特筆すべきは、教師アンケートでは第10位だった「文字色や大きさ、行間などの調節(リフロー機能)」と同じ内容を表す「文字の色や大きさを変えたり、文章の間を広げたりして見やすくする調節機能」が、生徒アンケートでは第4位となっていたことである。 この機能は、生徒が自分にいちばん見やすい表示を選択するための機能。リフロー画面上で、文字の色、大きさ、フォントや、背景色、行間などを調整できる。家庭では、より見やすい表示となるよう調整していることがわかる。 情報を集めたり資料を見たりするにあたっては、デジタル教科書が使いやすいようである。 一方、自分の考えや学びの成果を書き込んだり残したりするのには、紙の教科書のほうが使いやすい、内容や考えの把握・共有は、どちらの教科書も同じくらい、という回答が得られた。 デジタル教科書と紙の教科書の特性を生かした使用が求められる。25■デジタル教科書の使いやすさ<報告P.378> 生徒を対象にして、教科書の使いやすさを調査した。「デジタル教科書のほうがそう感じる〈「ややそう感じる」を含む〉」「どちらも同じくらい」「紙の教科書のほうがそう感じる〈「ややそう感じる」を含む〉」の集計結果である。多数意見のものは数字を大きくしてある。中学校音楽学習者用デジタルコンテンツ 授業活用案活動内容「おとづくり」機能を用いた旋律づくり●生徒一人一人が「おとづくり」機能を利用して創作活動を行います。●単元の題材に沿った音域制限がかけられているため、端末を操作す

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