今さら聞けないQ 給食に込められたメッセージを受け取ることです。栄養バランスや食文化だけでなく、生産・流通・消費の経済活動、環境の保全など、食に関わる多くの学びが給食には含まれています。その学びを、給食当番や朝ごはん作りなど、日常で実践してみてもよいでしょう。Q 地域と連携し地域産業に実際に触れ、食のつながりを知ることです。南房総市では、びわやひじきなどの栽培や収穫すべてを体験させたり、鯨の解体見学や海の環境を知る機会を設けたりしています。Q 給食時間の雰囲気づくりです。給食は衛生管理にかなり気をつかっているため、まずは食べる環境を整えてほしいです。そして、食に向き合ったり味わったりする食べる時間をしっかり確保し、生徒と楽しく過ごしてほしいです。最後は、きれいに片づけをしてください。良い雰囲気は食の楽しさにつながります!Q「和食中心の献立」「地産地消の推進」「子どもに食べさせたい食」の視点を大切に、南房総市ならではの旬の食材を積極的に活用し、子どもたちの生涯の健康や食習慣改善を踏まえた食の提案をしています。 「和食中心の献立」では、食文化やマナー、かむことの大切さなどを学ぶことができます。「地産地消の推進」では、地域の協力もあり、給食に使われる食材の生産者が見えるような取り組みをし、食農教育につなげています。ただ単に安全でおいしい食事というのではなく、生産者をはじめとしたつくり手の願いや思いがつまった、心と体を育む給食づくりに努めています。Q 最も成長が著しい時期なので、まずはいろいろなものを過不足なく食べることです。食事には決まった型があります。日々の給食を通して覚えて欲しいです。給食はさまざまな食材を用い、必要量が確保できるよう配慮されているため、できるだけ残さず食べてください。朝ごはんをしっかり食べることも大切です。いわさきめぐみしょうじともみ育!? 食食を大切にしないといけないね!よーし!今日も残さず食べるぞ!うんうん先生の学校ではどのような食育をされていますか?イラスト:深町なか33南房総市がめざす「日本一おいしいごはん給食」とは中学生の食育で大切なことは?中学生が簡単に実践できる食育は?学校で実践できる食育は?教師が簡単に実践できる食育は?栄養教諭 岩崎恵さん 庄司友美さん では、食育とはいったいどのような意味なのでしょうか。近年、農林水産省や文部科学省など、各省庁が食育について積極的に発信をしています。農林水産省は、第4次食育推進基本計画で普遍的に取り組むべき重点事項として取り上げている12項目を中心に、食育ピクトグラムを作成しています。 この12項目のうち、「10 食・農の体験をしよう」や「11 和食文化を伝えよう」を積極的に推進している地域の栄養教諭の岩崎さん、庄司さんに取材をしました。 栄養教諭のかたのお話はいかがだったでしょうか。左ページ・グラフ2を見てみると、全体では68.4%の人が食文化を伝えていると答えていますが、20代・30代では43.0%とやや割合が下がっています。南房総市のように給食で和食や地域食を積極的に取り入れている地域では、給食の時間で食文化について話をする機会を設けてもよいかもしれませんね。 インタビューの中には「食べる環境を整える」「生徒と楽しく過ごす」など、給食の時間に実践しやすいアドバイスもありました。まずは身近なところから食育に取り組んでみませんか?食育インタビュー!〜南房総市の取り組みを通して〜
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