書写教科の視点の視点教科 私は小学校のころ、「どうして書写は体を動かすのに体育ではないのだろう。」と思っていました。毛筆で書いた文字が、半紙からはみ出したり、やけにこぢんまりしたり、線が太くなったり、細くなったりして面白がっていたのを覚えています。 中学生になったら、楷書よりも文字が動いているような行書をゆっくり書いたり、すばやく書いたりしていたのを覚えています。あまり上手ではなかったのですが、「自分の名前だけはいちばんきれいに書きたい」 筆記具の持ち方で書いた文字が変わります。野球で例えると、バットの握り方や持つ位置によって、ボールの飛び方が変わることと同じです。 教科書に筆記具の正しい持ち方が示されていますが、手の大きさや指の太さには個人差があります。大切なのは書くときに、筆記具の先端に自分の神経を集中できているかということです。この点を大きく外とこだわっていた子どもだったので、書写の時間が楽しかった私です。 そんな私が、先生がたにどんなことを伝えられるかと思い、子どものころから心にある「書写って運動じゃん!」をお伝えできればと思いました。 特に、書写指導に苦手意識をもっていらっしゃる先生がたや、生徒の皆さんに贈ります。 二次元コードを読み取ると、詳しい解説動画を見ることができますので、ぜひご覧ください。さなければ、教科書どおりにこだわり過ぎなくてよいかと思います。筆記具を持つ位置が先端から遠すぎたり、近すぎたりすると、かえって書きづらくなります。8詳しい解説動画はこちら。詳しい解説動画はこちら。ポイント②持つ位置は先端に神経が集中できる高さを探してみましょう。はじめにはじめに筆記具筆記具(毛筆・鉛筆など)(毛筆・鉛筆など)の持ち方が運動の結果ポイント①穂ほ先さきに、自分の神経を集中させるようにしましょう。の持ち方が運動の結果(書いた文字)(書いた文字)につながるにつながる運動面から考える書写教育筆の持ち方から書き方まで~「わかる」が「できる」につながるように~北海道教育大学旭川校准教授 西にし川かわ 竜たつ矢や書写
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