13令和7年度版の表紙テーマ 活用法回転移動葉っぱの形 2年の表紙にあるように、鉄塔の骨組みには直角二等辺は3辺の長さが決まれば形がただ1つに決まるため、トラス構三角形鉄塔放物線彗星の動きほかにも、身のまわりにどんな「数学レンズ」があるか探してみましょう!前見返しほかのもので考える動画動的に捉える学習の前後で取り上げて 見方のひろがりを実感させる!裏表紙条件や視点を変えるいろいろな題材を通して 数学の有用性や奥深さを伝える!2年3年各学年の表紙動画はコチラ1年三角形などの図形が見て取れます。このように複数の三角形を骨組みに取り入れた構造をトラス構造といいます。三角形造を利用すると、建造物の強度を高めることができます。このような実際に数学が活用されている事例に触れることで、数学の有用性を実感することができるでしょう。 また、3年の表紙にあるように、彗星のえがく軌道には放物線を見いだすことができ、宇宙空間にも数学が潜んでいることがわかります。裏表紙にあるように、楕円の軌道をえがく惑星を示すことで、高等学校の学習内容につなげることもできます。前見返しにある題材など、ほかにもいろいろな事例を紹介し、数学の奥深さを伝えてみてはいかがでしょうか。 前ページのように、令和7年度版『中学数学』の表紙では、身近な現実世界(写真)と、それを数学的に抽象化した世界(図版)を並べた構図とすることで、「数学レンズ」を通したときに見える世界を表現しています。 表紙の二次元コードを読み取ると、数学的に抽象化するプロセスを再現した動画を視聴することができます。裏表紙や前見返し、動画を連動させることで、生徒自身が数学的な見方・考え方をひろげたり深めたりできるようになっています。 まずは、学年最初の授業開きや章の導入で、表紙にあるような身のまわりの題材を取り上げ、数学が潜んでいることを示唆するとよいでしょう。数学の学習に対する興味・関心を高めることができるはずです。 そのうえで、章の学習を終えたあとや学年末に再度取り上げ、それぞれの題材について、学習前と違った見方ができるようになっていることに気づかせるとよいでしょう。例えば、 1年の表紙では、回転移動を学習することで、3つ葉の形を回転移動した図形の集まりと見ることができるようになります。動画を併用すると、数学を学習することで見方がひろがる様子がより伝わりやすくなるはずです。
元のページ ../index.html#13