教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.8 (中学校版)
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Q4月から教科書が新しくなりましたが、初年度にしておくべきことはありますか。Q1年生の担当になったのですが、既に英語に苦手意識のある生徒がいます。教科の視英語点18どうすればよいでしょうか。構成:英語科編集部 協力:『ONE WORLD English Course』編集委員会 イラスト:Igloo*dining*/ソコスト使用される教科書が2025年4月より新しくなりました。本号では、教科書使用初年度や1学期から夏休み前後の時期にしておくとよい工夫例をQ&A形式でご紹介いたします。 まず3学年分の教科書を通して読んでみましょう。 内容面では、登場人物の成長過程や話の展開を知っておくことで、あらかじめ伏線を張ることができます。 言語面でも同様に、あとになって登場する言語材料を把握していれば、各単元の導入や練習の程度を調整することが可能になります。 年間指導計画も踏まえて、単元末にどのような言語活動を行うか、またその軽重のつけ方についてバックワードデザインで計画を練ることが重要です。初年度にうまくいかなかった場合でも、改善しながら次年度以降に生かすことができます。 まずは生徒に自信をつけさせる活動を設けるとよいでしょう。例えば、授業の最初の10分で既習の簡単な語句を使った活動を行い、「英語でできた!」という経験を与えるのもよいですね! 英語力よりもまずは意欲・態度面に焦点を当てて、「中学校の英語は楽しいよ!」というイメージをもってもらいたいですね。初期指導は「焦らず丁寧に」がポイントです! さらに、言語技術の面でも、例えば、メモを取りながら聞くことを練習したり、論理的に書くことを練習したりするのはどの時期・段階なのかを把握しておくことが、指導に繋がりをもたせるうえで大切です。 また、過去に作成した教材やワークシートがどの程度使えるのか確認しておきたいところです。現場のお悩みQQ&AA〜2025年度1学期編〜

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