教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.8 (中学校版)
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点代□3教科の視道徳1 3人の登場人物「大輔」「健二」「雄一」のイラストと背景色2 それぞれがこの話の中でどのような言動をとったのかを簡□□20熊本県熊本市立河内中学校校長 田 めぐみ内容理解を促す「紙芝居風スライド」作成のすすめ クラウド配信の「Myデジタル準備室」から、教科書の挿絵等の素材入りの「スライドシート」(PowerPointデータ)をダウンロードすることができます。独自のスライドの作成にぜひお役立てください! 教科書では、個別最適な学習のための工夫として、全ての教材に紙面の二次元コードから閲覧できる「教材解説」を用意しています。あらすじや要点、登場人物が1枚にまとまっており、生徒が一人でも教材の内容をおさえやすいようになっています。教材の内容や授業の展開に応じて、あわせてご活用ください!デザインの視点、生徒の心をグッと引き込むしかけ、意思表示や対話が安心してできる環境づくり等です。今回は、先生がたもわくわく楽しみながら取り組めるような工夫をご紹介します。を決め、登場人物を並べたスライドを作成します(今回の場合、左から緑色・青色・黄色)。潔にまとめたスライドを、登場人物ごとに1枚ずつ作成します(左下の図は雄一の場合)。 1、2のスライドは、授業では、教材を読む前にあらかじめ提示して説明しておきます。拡大印刷したものを黒板に貼っておくと、授業の途中で人物の関係性や言動を振り返る際にも活用できます。 教材文のスライドを作成します。イラストや吹き出しを取り入れ、紙芝居風に視覚的に提示するのがポイントです。特に、登場人物の背景色と吹き出しの色を合わせると、どの登場人物の発言なのかが一目でわかり、生徒の思考にスッと入ってきます。また、会話のスライドは、吹き出しごとにアニメーションをつけて提示するとより効果的です。 このような「紙芝居風スライド」を授業で用いると、生徒が教材の世界にグッと引き込まれて内容理解の時間も短縮され、対話の時間(考え、議論する時間)も確保できます。全ての授業での実践は難しくても、教材の一部分のみこのようなスライドを作成したり、長文で内容理解が難しい教材のみ(数名で分担して)作成したりするのはいかがでしょうか。令和7年度版 教科書をCheck! 道徳科においても、多様な他者と協働しながら主体的・対話的で深い学びを実現させたいものです。そのための第一歩として、学級の生徒を誰一人取り残さず、全員が参加できる授業づくりを大切にしています。ポイントは、ユニバーサル 中学校の教材は比較的文章が長く、登場人物やその関係性、内容の理解などを難しいと感じる生徒も少なくありません。このような問題を解消するための、自作の「紙芝居風スライド」をご紹介します。教材例は中学1年生『裏庭でのできごと』です。編集部より教師用指導書〈セット〉をCheck!心をグッグッと引き込む!全員参加のわわくくわわくく道徳授業づくり

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