教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.8 (中学校版)
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12321令和7年度版 教科書をCheck!導入でグッと引き込む! 全員挙手の「もしもシリーズ」見えない心を見える化する「心の数直線」の活用対話を促す「ファシリテーター」のモデルグッグッと引き込まれ安心して対話できる! 3つのアイデア©熊本市教育センター心情メーター教科書の二次元コードからアクセスできる「まなびリンク」のコンテンツは、こちらからご確認いただけます。 2年『1 お菓子、どうする?』には自分の考えを割合で示す活動が設けられており、教科書紙面の二次元コードからは、「心の数直線」と同様に自分の考えを1%単位の割合で表現することができる「心情メーター」をご利用いただけます。※ 教師用指導書同梱の「指導者用・学習者用デジタル教材」では、全ての教材で「心情メーター」をご利用いただけます。 導入でグッと引き込む方法として「もしもシリーズ」を紹介します。 学級の生徒の最も興味がありそうなものが「ない」世界を想像させます。最初に、右図のように「もしも、ゲームがない世の中だったら?」と質問し、図の①〜⑤のどれか1つを選んで挙手するように指示します。そして、次々に(  )に入れる言葉を変えて質問していき、同じ選択肢で挙手させます。例えば、 道徳授業では、発問に対して〇か×か、賛成か反対かなどの二者択一では答えにくいものが多くあります。そのような場合、心情円盤をよく用いていましたが、同様の機能をもつデジタル教材に「心の数直線」(右図)があります。ロイロノートでWebカードとして生徒に配布し、提出させて全員の回答を見ながら意図的指名をし、数直線に示した理由を発表させるのもよいでしょ 話し合いのファシリテーション(円滑な進行)も全員参加の授業には欠かせませんので、教師がその技術を身につけておきたいものです。右に示したようなキーフレーズや心がまえをもとに、授業で実践してみてください。さらに、グループの話し合いでは、同じモデルで指導し、ファシリテーター役を生徒に任せてみてもおもしろいでしょう。編集部より(ゲーム)→(宿題)→(警察)→(思いやり)という具合です。最後に、「今の世の中に、思いやりはありますか?」と添え、「これから読むお話の中から、思いやりを見つけましょう」と読む視点を与えて教材に入ります(内容項目「B-6 思いやり、感謝」の場合)。 導入で全員が挙手でき(誰一人取り残されることなく)、本時のテーマにグッと引き込まれていきます。う。また、生徒自身がタブレット端末を持ち、他者に自分の回答した数直線を見せながら対話・交流すると盛り上がります。文字で書くことが得意でない生徒でも、簡単に意思表示できる優れものです。2色の割合を1%単位で示すことができるので、その1%にこだわった理由を語ったり、他者と比較してその違いを話し合ったりすることもできます。

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