□穂□美□田□□絵本作家の武さんと交流しています。今後は一緒に学校のマスコットキャラクターを作る予定だそうです。「館長(校長先生)カフェ」は、放課後に学校図書館で、自主的に集まった生徒と1 つのテーマについて語り合う時間です。その中で本の紹介をするそうです。今井先生の授業で作った、近代文学の紹介プリント。どれも力作です!象的でした。その言葉どおり、読書が好きな子も得意でない子も、中心となって参加できる読書活動がたくさんありました。もっと大原中学校の読書活動が知りたいかたは、大原中のウェブサイトの「図書館だより」もぜひご覧ください。:生徒がいろいろな本を読んでみたくなるように、工夫していることはありますか。齋藤先生:ビブリオバトルに力を入れています。図書委員以外も立候補していて、集まった観客が投票します。友達の発表を聞くことで、これまで手に取らなかった本にも興味をもち、読書の幅が広がっているようです。先生が宣伝するよりも、友達から勧められるほうがはるかに効果的であると感じています。飯山先生:読んでもらいたい本の表紙を見せて並べるようにしています。ビジュアルがきれいだと、難しい純文学でも手に取ってもらいやすいです。:「館長(校長先生)カフェ」の取り組みについて教えてください。越智校長:生徒との会話の中で興味をひきそうなテーマを選んでいます。これまでに、「サンタクロースはいるのか。」「学校を丸ごと売ったらいくらになるか。」などのテーマで行ってきました。自分ひとりではなく、事務職員のかたに協力してもらうなどして学校全体で取り組んでいます。:授業で学校図書館をどのように使っていますか。今井先生:司書の飯山先生と連携ができるので、「読むこと」の授業ではなるべく学校図書館を使うようにしています。いろいろな角度から本の紹介ができることで学びが深まると思います。授業では、好きな近代文学を 1 冊選んで紹介するプリントを作る活動を行いました。自分では選ばない本との出会いの場になるのが学校の授業だと思っています。私自身も紹介プリントを作って見せたり、読みやすい本や作家を紹介したりするなど、できる支援は丁寧にしました。読んで終わりではなく、作品にして掲示することで日常生活に結びついてほしいと思っています。11「生徒たちには、どんなことであれ、自分が中心となって物事を動かしていってほしい。」という越智校長のお言葉が印取材してみて……生徒との対話でつくる「館長(校長先生)カフェ」学校図書館と授業との連携本への興味の引き出し方
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