教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.9 (中学校版)
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点□□田綾子田綾子□□1み実徳英2川俊太郎牧子たこまき間芳樹下□□□□に いと くひ でよ しき のし たい わま きしゅんた にろ うか わ 幼稚園の頃から近くの音楽教室に通い、歌ったりピアノを弾いたり、友達とアンサンブルをする楽しさを知りました。小学 3 年からはグループと個人のレッスンに加え、作曲の専門の先生にも習い始めました。小〜中時代は、作った曲をピアノで弾いて発表したり、ヴァイオリンやチェロとのデュオを作ってプロのかたと一緒に大きなホールで演奏させていただいたり、海外演奏旅行へ連れて行っていただいたりと、貴重な経験をたくさんさせていただきました。その頃はメロディーが降ってくるような感覚があり、どんどん曲が書けました(……今となっては羨ましい)。 高校は地元・兵庫県の県立西宮高校音楽科に作曲専攻第 1 期生として入学し、ますます音楽漬けに。授業の中にレッスンやソルフェージュ、楽典、音楽史など専門の学びが多くあり、常 中学の頃の音楽の思い出といえば、合唱です。私が通っていた中学校では、毎年クラスごとに「学級歌」というオリジナル曲を作るおもしろい伝統がありました。学級歌と自由曲を、秋の校内合唱コンクールでクラス対抗で発表し、それに燃えていましたね。みんなでに次の課題 (ソナタ、弦や管とのデュオ、弦楽四重奏など)の作曲をしている、濃密な 3 年間でした。 その後、東京藝術大学の作曲科に入ると、周りは才能豊かで個性的な人たちばかり。初めて触れる “現代音楽”の世界に圧倒されつつ、刺激的で楽しい東京生活を送りました。歌詞を練り上げて、そこから学級歌を作ること、そして、ピアノを弾く役割もさせてもらっていました。中学 3 年のときは、ちょっと背伸びしてゴスペルっぽい壮大な曲想の学級歌を作りました。今でも冒頭は歌えます。仲間と作り上げる合唱の感動を知ったのは、この中学での経験が原点です。当時の自由曲は新先生の「聞こえる」(詞:岩)や木光年の孤独」(詞:谷気で、中学生なりに合唱曲のカッコ良さ、奥深さに夢中になっていました。先生の「二十億)が人20教 科 の視音 楽 構成:音楽編集部 中学音楽 1「音楽のおくりもの」に掲載中の「光の道」や、2025年のNHK全国学校音楽コンクール(通称「Nコン」)の課題曲「惑星そぞろ」の作曲者である名田綾子先生に、自身の中学校時代などを振り返りながら、合唱の魅力をお話しいただきました。名田先生の音楽との出会いを教えてください。作曲家 名名田先生が中学生だった頃の、音楽との思い出を教えてください。□ □□ □取材協力:作曲家・ピアニスト 名先生に聞く「合唱の魅力」

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