教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.9 (中学校版)
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Profile 金子晴恵。2002年より学習支援教室「アンダンテ西荻教育研究所」を主宰。発達障害などの子どもたちの学習指導、親や教師の相談等に携わる。著書に『はるえ先生とドクターMの苦手攻略大作戦』教育出版(2010)など。 この子の場合は、「描くこと」がセルフコントロールの手段になっていると思われます。折り紙を折っていたり、消しゴムを削っていたりするのも同様です。 人の迷惑にならない許容範囲の中では寛大に受け止め、興味をひく活動を取り入れましょう 。 先生としては適切な配慮をしたのに、その意図が子どもに伝わっていなかったのかもしれません。 注意をしたあとは、「次からはこうしよう」という行動を示し、信頼・応援・励ましなど、ポジティブな言葉を添えると、子どもの受けとめ方も変わります。 29授業を聞かずに遊んでいる。集中して学習してほしい。 描いていると、落ち着く。なにかしていないと、じっとしていられない。はるえ先生P o i n t !P o i n t !ケース 3ケース 4級友の前で叱責するのは避けよう。僕だけ廊下に連れ出されて怒られた。ひどい。 大人の思い1 対 1 でじっくり話を 聞いたほうがいいな。子どもの状況大人の思い子どもの状況授業中、ノートに絵ばかり描いている 指導のために廊下に連れていく

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