くりはらさとし 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業」の一環で、栗原研究室と手塚プロダクションを中心に構成。クリエーターが生成 AIをサポートツールとして使用することで、その効果や課題点を研究。AIが今後の社会に浸透し、人と共生し、人の創造力を後押しする役割の確立を目ざした。 完成したコンテンツは、ブラック・ジャック連載開始 50周年記念の新作として「週刊少年チャンピオン52号」秋田書店(2023.11)に掲載された。© T E Z U K A 2 0 2 3完成したブラック・ジャック「機械の心臓ーHeartbeat MarkⅡ」は、こちらから読むことができますProfile 慶應義塾大学理工学部教授。博士(工学)。人工知能学会会長。慶應義塾大学共生知能創発社会研究センター センター長。慶應義塾大学AIC生成AIラボ ラボ長。慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。NTT基礎研究所、大阪大学、電気通信大学を経て、2018年より現職。科学技術振興機構(JST)さきがけ「社会変革基盤」領域研究総括。人工知能学会倫理委員会副委員長。オムロン サイニックエックス社外取締役、総務省情報通信法学研究会構成員等も務める。著書に『AIにはできない』角川新書(2024)、『AI兵器と未来社会キラーロボットの正体』朝日新書(2020)、共編著『人工知能学大事典』共立出版(2017)などがある。 聡栗原3生成 AIの進化が止まりません。私たちが気軽に使用できるツールであり、その能力の高さに驚かされた人も多いのではないでしょうか。その一方で、事実ではない情報をもっともらしく回答するケースもあり、AIの活用に悩まれている先生がたも多いと思います。今回は、手塚治虫の代表作の一つである「ブラック・ジャック」を人間とAIが協調して創作するプロジェクト「TEZUKA2023」の総合プロデューサーで、人工知能学会会長も務める栗原聡先生に、AI時代の学び、これからのAIとのつき合い方などについて、お話を伺いました。「TEZUKA2023」プロジェクトとは─ AIは人間によって作られたものではなく、 人間からできているAIと対等につき合うために
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