教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.9 (中学校版)
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□ □□ □□ □「サトウの達人」日本科学未来館公式サイト「スーパーへ GO!」 「スーパーへ GO!」は、足に重りをつけて、近くのスーパーまで歩くシミュレーションです。老化による体の動きや姿勢の変化を疑似体験できます。 どちらも体験しましたが、予想以上に大変で、これまで漠然と捉えていた老いというものを、身をもって体験することができました。実際に体を使い、さらにデジタル技術の効果も加わることで、より実感を伴った理解ができ、誰にでも訪れる老いとの付き合い方を考える一歩となるのではないでしょうか。・老後を支える科学技術にはどのようなものがあり、今後はどのようなものが期待されるか。(安心して暮らすためのもの。老いても楽しめるもの。)・老いを防災訓練のようにみんなが体験できる方法。 身のまわりには、見慣れているけれど、まだよく知らないモノやコトがたくさんあります。そうしたものを「なぜ?」「どうして?」と問い直す視点が、新しい発見につながります。科学技術が急速に進歩する今、自分で考え、判断する力がますます重要になっています。誰かの答えを待つのではなく、自分なりの見方や問いをもつことが、これからを生きる子どもたちにとって大きな力になります。未来館でも、科学的に見る力を育てる場の一つとして、子どもたちが一度立ち止まって、興味のままに世界を見つめ直すきっかけをつくっていければと考えています。 この展示では、誰にでも訪れる老いを、科学の面からひもときます。老化による目・耳・運動器・脳の変化を疑似体験することができます。「サトウの達人」は、受付で呼ばれる子音違いの名字 (サトウ・カトウ・アトウ)の中から、「サトウさん」を聞き取るデジタルゲームです。耳が老化すると高音域から聞こえにくくなるため、高音域の子音(S、Kなど)の聞き分けにくさを体験できます。・全然聞こえなくて、呼ばれたことにも気づけなかった。・みんなが老いの感覚を疑似体験すると、もっと助け合えるのではないか。ジオ・オンライン 未来館にある、地球の姿を映し出すシンボル展示「ジオ・コスモス」や、地球に関するデータにアクセスできる常設展示「ジオ・スコープ」を、いつでも、どこからでもオンラインで体験できるウェブサイトです。その中の「ジオ・スコープ 探究モード」には、充実した20種類のデータと専用のワークシートが準備されており、これをとおして得た気づきを探究学習の「課題の設定」につなげることができます。家庭や学校でも活用できるコンテンツロボット展示や「ジオ・オンライン」をご担当の岩メッセージさんより澤大地□7公式サイトでは、「ジオ・オンライン」のほか、オンライン展示体験サイト「MIRAI-Bit」、探究学習のワークシートやスライドなど、豊富なコンテンツが公開されています。ぜひご覧ください。老いパーク課題の設定子どもの気づき・感想

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