ギターの選び方
ギターには大きく分けて3つの種類があります。ギターの本家であるクラシック・ギター、北アメリカで発達したフォーク・ギター、そしてロック・バンド等でお馴染みの、アンプを用いて大音量を出すエレクトリック(エレキ)・ギターの3つです。クラシックとフォークを総称して、エレクトリックに対しアコースティック(生の)・ギターともいいます。
クラシック・ギターはナイロンの弦(ガット)が張られ、フィンガーボードが平坦で幅が広く、ネックも太目で、独奏に適しています。例外はありますが、基本的に椅子に座って演奏します。
フォーク・ギターはスチールの弦を用います。クラシック・ギターよりボディが大きめで、丸いサウンド・ホールが開いているのはクラシック・ギターと同じですが、付近にピック・ガードと呼ばれる黒、またはべっ甲柄のプレートが貼られています。ネックはクラシック・ギターよりやや細く、フィンガーボードの幅も狭くコードを押さえ易いよう湾曲しており、総じて歌いながらの演奏に適しています。クラシック・ギターと同じように座って弾くことも、ストラップを装着して立って弾くことも可能です。ボディの最下部にストラップ用のピンが打たれています。
エレクトリック・ギターもスチールの弦を張りますが、フォーク・ギターよりも細く柔らかい弦を用います。一枚板を削り出して作るボディ構造のソリッド・ギターから、大きなボディとf字型サウンド・ホールを持つフル・アコースティック・ギター、両者の特性をあわせもつセミ・アコースティック・ギターなど形も構造もさまざまですが、弦振動を電気信号に変換するピックアップと、音量や音質などのコントロールを装備し、専用のケーブルを用いてアンプに接続することで初めて楽器として成立する点は、すべてのエレクトリック・ギターに共通です。ギターとアンプの間にエフェクターと呼ばれる効果器を繋ぐことで、音にさまざまな電気的な加工を加えることもできます。
⇨演奏の準備