弦の張り方(後編)

■フォーク・ギター

フォーク・ギターのスチール弦は片方にボールエンドと呼ばれる部品がついています。ブリッジの穴にこのボールエンドが付いている方を差し込み、ピンを押し込んで止めます。エレクトリック・ギターの弦もボールエンドがある点はフォーク・ギターと同じですが、ボディの裏側の穴やブリッジの後ろの穴に弦を通し、このボールエンドが引っかかることで固定されるだけなので、ブリッジ側についてはフォーク・ギターよりは簡単です。

 

共にスチール弦が張られたギターであるフォーク・ギターとエレクトリック・ギターでは、ペッグへの弦の巻き方はほぼ同じです。弦をペッグの穴に差し込み、ペッグのポスト(支柱)に巻き付ける回数を考慮して、折り曲げて長さを決めます。差し込んだ側を折り返してネック側の弦に巻き付けるようにし、すべり抜けないようにします。それからペッグを回して弦をポストに巻き付けていきます。巻き付ける回数は多すぎるとポストからはみ出してしまいますし、少なすぎると弦がすぐに緩み、音程の不安定な楽器になってしまいます。クラシック・ギターの場合と同じように、高音側はやや多めに、低音側は2~3回巻き付ければ十分です。大切なことは、ポストの上から下に向かって巻き付けてゆくことです。また、ナットからの段差が大きいほど弦を張る角度が大きくなるので、音程は安定し、音色も引き締まります。

フォーク・ギターの弦の張り方(動画)

⇨演奏の準備

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