
私たちは,生命を保つために,絶えず呼吸をしています。呼吸によって鼻や口から吸いこんだ空気は,気管を通って肺に送られます。
気管は,のどぼとけあたりから下にのびる空気の通り道です。管の内側には細かい毛が生えていて,ほこりなどをとりおさえます。直径は1.5cmほどで,のどぼとけから10cmくらい下で左右2つの気管支に枝分かれして肺に入っています。
肺は,胸の中にいっぱいに広がっている大きくてやわらかい臓器です。右肺と左肺の2つからできていて,心臓が左側にあるので右肺のほうが少し大きくなっています。肺の周りは,かごのようになった12対のろっ骨に取り囲まれています。また,肺の下側は横かくまくで胃などの臓器と区切られています。
次に,空気を肺に取り入れる仕組みを見てみましょう。