学校ビオトープの実践例

〜草加市立新栄中学校の紹介〜





新栄中学校の学校ビオトープの特徴

 新栄中学校の学校ビオトープは,地域に開放されているところが1つの大きな特徴となっています。
 学校の周りの塀は撤去されており,学校ビオトープの中には,「トチの森」,「野鳥の広場」,「蔦(つた)の広場」,「ワイルドパーク・果 樹園」,「あじさいの庭」,「中庭ハーブ園」,「桜の小径」などの自然観察路が設けられています。自然観察路には,そのところどころに順路案内板や樹木説明版が掲げられていて,「いつでも,だれでも」自由に利用できるようになっています。また,近くの小学校と連携して,春には「野草観察会」,冬には「野鳥観察会」が開かれています。さらに,地域の公園づくりに生徒が出向き,地域の人々と一緒に公園をつくることで,ビオトープネットワークを広げています。
 学校ビオトープづくりで中心的な役割を果たした萩原先生の話では,「新栄中学校のビオトープは,本格的なビオトープとはいえないが,逆に,これぐらいのものであればどの学校でもできるはず。」とのことでした。非常に参考になるので,学校ビオトープを造ってみたいと考えておられる先生は,見学に行かれたらいかがでしょうか。





学校ビオトープの概略図

 図中のをクリックすると,その場所の写 真と説明が表示されます。





学校ビオトープの概要

・造成経過
  計画開始                  1995年7月
  地域ビオトープ(トンボ池)造成開始     1996年5月
  地域ビオトープ完成                  6月
  校内ビオトープ(ワイルドパーク)造成開始  1997年1月
  校内ビオトープ完成                  3月
  自然観察路(学校ビオトープ)計画立案    1997年4月
  自然観察路造成開始             1997年9月
  自然観察路完成               1999年3月
・設置場所:学校敷地内,校区内の綾瀬川沿い
・整備前の環境:グランド,花壇,緑化された場所,倉庫,物置場,焼却炉
・面積:約1500m2(校外含め7か所)
・要素:池・湿地,樹林,草地,石積み,枯れ枝積み,壁面緑化, 生け垣





新栄中学校の概要

・創立:1973年
・生徒数:534人(2000年9月現在)
・学校周辺の環境:郊外住宅地

・連絡先
 〒340-0056 埼玉県草加市新栄町206
 電話:0489-41-5034 ファックス:0489-41-5035





 この報告を作成するに当たっては,財団法人 日本生態系協会発行の「第1回学校ビオトープ・コンクール 報告書」と,草加市立新栄中学校発行の「平成十年度 研究紀要」を参考にさせていただきました。ご協力ありがとうございました。



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