5.いい土を作ろう
−「総合的な学習の時間」に向けて−

(1) 導入での意識づけ



 秋,たくさんの落ち葉がある校庭に子どもたちを連れていき,「この落ち葉,これからどうなるのかな?」と質問すると,「土になる」と簡単に答えます。4年生の子どもたちでも,知識として枯れ葉がやがて土になることは知っています。
 しかし,どのように土になっていくのか,その過程は誰も知りません。何人かの子どもたちから,「ダンゴムシが枯れ葉を土に変えるよ」「ミミズがいい土を作るって聞いたことがある」といった声が挙がりますが,やはり知識として知っているだけです。
 子どもたちにとって知っているようで良く知らないという状況が,事実を確かめようとする気持ちを喚起するのです。今まで,落ち葉について意識しなかった子どもたち,ごみとして捨てていた子どもたちに,どのようになっていくのだろうという期待をもたせることが,導入のポイントです。







「校庭には落ち葉がいっぱい。本当に土になるのかな?」



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