秋の星座は明るい星が少なく,ちょっと淋しいのですが,逆にお月見には最適の季節です。作物は実りの秋を迎え,農家の人たちもほっと一息つける時期かもしれません。月見団子にススキ,そして満月というのは実に絵になります。このような生活とのかかわりから,お月見は秋がよいように思われています。なかでも旧暦8月15日の月は中秋の名月とよばれ,多くの人に親しまれています。しかし,月見がなぜ秋なのか。このような生活との関わりだけではないようです。それは満月の見える高さが季節によって違うことにも関係があるかもしれません。冬の満月を見られた方はわかるでしょうが,冬は寒いばかりでなく,非常に高いところを月が通 っていきます。そのため,お団子やススキと月とを一緒に眺めることはできません。月を眺めていると首が痛くなってしまいます。逆に夏の満月は南の空をそれほど高くならず,しかも赤っぽい月が通 って行きます。春と秋がちょうどよい高さなのですが,春は花に主役の座をとられてしまいますから,月見は秋となったのかもしれません。
<月の模様>
 月にはウサギがいて餅をついている。というお話は日本では有名ですが,そのほかにも国々によって月の模様はいろいろな姿に見られてきました。大きなはさみをもったカニ。薪を背負ったおじいさん。とても美人の横顔と。さて,あなたにはどんな模様に見えますか。
<クレーター>
 双眼鏡や望遠鏡で月を見てみると,穴ぼこだらけに見えます。これは隕石などが月に衝突して出来た穴で,クレーターとよばれています。このクレーターの様子を詳しく見るのには,満月のときよりも,月が欠けているときの欠け際を見るとよいでしょう。 太陽からの光が月面に斜めに当たるため,起伏の様子がよくわかるからです。クレーターばかりでなく,満月のときには平らに見えてしまう「海」とよばれる部分にも,しわが見えたりします。クレーターには,科学者などの名前がつけられていますので, それを頼りに調べていくとよいでしょう。