冬の星空は秋と違って華やかです。というのも1等星がたくさん見られるからでしょう。それでは,冬の代表的な星座,オリオン座から星座めぐりを始めましょう。
 夕方,東の空でオリオン座をまず見つけてみてください。ベテルギウス,リゲルという2つの1等星と三ツ星があるので見つけやすいと思います。
 この三ツ星を結ぶ線を右上の方にたどっていくと,ちょっと赤っぽい1等星・アルデバランが見つかります。この星を先頭にV字型の星並びが見つかれば,そこがおうし座です。
 今度は三ツ星を結ぶ線を左下にたどっていきましょう。すると今度はぎらぎらと青白く輝く1等星にぶつかります。これがおおいぬ 座の1等星シリウスです。このあたりが大犬の頭になります。
 ベテルギウスとこのシリウスを結ぶ線を1つの辺とする正三角形をリゲルとは反対の方につくってみましょう。すると,ちょっと黄色っぽい1等星・プロキオンが見つかります。ここがこいぬ 座です。
 こうしてできるベテルギウス・シリウス・プロキオンの三角形は,「冬の大三角」とよばれています。 プロキオンのさらに上(北)には,黄色いポルックス(1等星)と青白いカストル(2等星)の2つの星が仲良く並んで見えます。ここがふたご座の頭になります。
  おうし座とふたご座の間の少し上(北)には五角形の星並びをしたぎょしゃ座があります。そこに輝く1等星はカペラです。 というように6つの星座で1等星が7つもあるのです。
  そして,オリオン座のベテルギウスをぬかした6つの1等星を結んでできる六角形は,「冬のダイヤモンド」ともよばれています。あなたも夜空のダイヤモンドを探しに出かけてみてはいかがでしょうか。ただし地面 はこおっているかもしれませんから,転ばないように。また,寒さ対策も万全にして出かけてみてください。
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