星占いで有名なこの星座のお話は、残念ながらあまり格好のよいお話ではありません。
ヘラクレス(夏に紹介します)の12の大冒険のひとつ、ヘラクレスとヒドラ(=9つの頭をもち、その頭は切っても切ってもまたすぐ生えてくる・うみへび座)との戦いで、ヒドラの友達だったお化けがにが、ヒドラに力を貸そうと出て行ったまではよかったのですが、逆にヘラクレスにやっつけられてしまいました。
それが星座になったものです。
かに座はしし座の顔の先(ししの大鎌の西側)にあります。暗い星ばかりですが、星座の真ん中にプレセペと呼ばれる星の集まり(散開星団・M44)があります。空のきれいなところでは、肉眼でもぼうーっと星の集まっている様子がわかります。
このプレセペというのは、馬などが食べるえさを入れておく「かいばおけ」という意味です。双眼鏡で見てみると、まばらに星がきらきらと集まっている様子が見られるでしょう。 |
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