このうしかい座の正体は実のところよくわかっていません。近くにりょうけん(猟犬)座があることから,おおくま座・こぐま座が暴れださないように見張っている番人だという説。(確かに1等星(注1)アークツルスの言葉の意味は「熊の番人」ということだそうですから)そうすると「くまかい座」?。あるいは猟師アルカス(北斗七星参照)の変身前の姿だとか,はたまた天球を重そうに担ぐ力持ちのアトラスの姿だとか言われています。
アークツルスは,別名「麦星」と呼ばれています。麦が実る5月ごろ天高く見える星だからです。星の色に注目してください。麦の色を濃くしたオレンジ色をしていることがわかるでしょう。星座の形は,北斗七星のカーブの方向(=春の大曲線の方向)に沿うように,幅の広いネクタイのような形です。
アークツルスを1として,次に2個の星,最後に三角形のとんがりを作る3個の星の並びが見つかれば星座の形もわかるでしょう。
注1:正確には
0等星(1等星より25倍明るい星) |
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