子どもたちの学びでは、文字を書いて考え、豊かに伝え合い、考えを深めていく場面が多くあります。確かな書写力は、とても豊かになっているといえるでしょう。本書では、子どもたちが、文字を手書きすることの楽しさを感じながら、授業のめあてを確かめ、主体的に学習に取り組むことができるようなさまざまな工夫をしています。そして、筆の運びを互いに見合ったり、書かれた文字の改善点をこのなめらかに手書きする力は、さまざまな学習の場面や日常生活のなかで生かされることでしょう。に向かい、筆記具をとって考えていると、いろいろなアイディアや発想が浮かんできます。この「考えること」と「伝え合うこと」を根底で支えています。また、近年、多種多彩な筆記具が開発され、書くことが指摘し合ったりする対話的な学びを通して、課題を解決する力を身につけていくことが求められています。書し写しの言こ葉ばの例れ始し筆ひ右みはらい終し筆ひだり曲まがり送そ筆ひ止とめ折おれゅう横よ画か左ひはらい点てどの部ぶ分ぶが?どうなっている?たて画かはねそり「○画かめの○○が」ふり返かりカードを細ほくなっている。」向むいている。」だり書かいて生いかそう。次つの学が習しにゅう「だんだん「しっかり止とめている。」「左ひななめ上うを 紙くこくつうつつくぎくえんぎそえゃょといん3東京学芸大学教授元文部科学省教科調査官4年p.17「書写の言葉」を使って、どんな内容を伝え合うのかイメージできるように、対話の場面を例示しています。文字を くらべて 話し合おう加藤 泰弘先生
元のページ ../index.html#5