生徒の学びを止めないためにー休校中の取り組みウェブサイト掲載教科のご案内休校中における授業支援クラウドを利用した数学科の授業の可能性 社会科「地理」の学習にフィールドワークは欠かせませんが,新型コロナウイルスの影響で実際にフィールドワークに取り組むことは難しくなりました。今回は,感染症対策など安全面に配慮し,それでも生徒の学びを止めないために,ICTを活用した地域調査の実践を紹介します。生徒は,限られたICT環境のなかでも地理院地図やGoogleEarthなどを活用し,「自宅周辺の過去を知る」学習や,「行きたい国を仮想旅行する」学習に取り組みました。 本稿では,学校としてのICT化推進の取り組み,教員どうしや生徒・教員間でのICT活用にむけた試行錯誤などにも言及しています。この間の経験を先生方と共有し,これからの授業のあり方をともに考えていければ幸いです。 新型コロナウイルスの影響により,授業や学校生活は従来とは異なる工夫や取り組みが求められるようになりました。そこで,授業支援クラウドであるロイロノート・スクール(以下,ロイロノート)を使用し,指導計画および授業動画を作成したオンデマンド型授業の事例を紹介します。 第3学年数学科の授業では,「①事前に生徒自身で教科書の内容をまとめてから視聴する動画」と「②普段の授業と同様に,視聴しながらノートを取り,考えまとめてゆく動画」の2種類を作成し,ロイロノートを利用した数学の学習方法を生徒へ提示しました。ロイロノートは,ノート画像の提出や添削,生徒どうしの考えの共有,教師への質問や生徒への返答に使えます。これらを生かし,課題提示と焦点化,自力解決と解決方法の共有,振り返りを意識することにより,数学の普段の学習に近いイメージで取り組むことができるようになりました。是非,ご一読ください。社会数学筑波大学附属中学校教諭 小石沢 勝之こいしざわかつゆきの視点教科明治大学付属中野中学・高等学校教諭 飯塚 和幸いいづかかずゆき14 ウェブサイト掲載教科のご案内特集 コロナ禍を生きる
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