「小学教科通信」特別号
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 描かれた絵のモチーフは笑顔,ハートマーク,夢や希望の象徴である虹,花,また,一面カラフルに塗られた幾何学模様などさまざま。メッセージも“KeepSmiling”(笑顔を絶やさずに),“StaySafe”(健康に気をつけて),“ItwillbeOK”(きっとだいじょうぶ),“BeStrong”(強い気持ちでいよう)といったポジティブなものばかり。 さらに路面ではなく,同様の明るい絵とポジティブなメッセージをポスターにして,植木や塀,窓に貼り出す子どももいました。特に「虹」の絵は人気で,オーストラリアだけでなくアメリカやイギリスでも見られたようです。 オーストラリアのブリスベンで見られたムーブメントが「路上のチョークアート」です。子どもたちが中心となって,板書に使うチョークで歩道上に色とりどりの絵や気分が明るくなるようなメッセージを描きました。ロックダウンの中,人々にとって数少ない楽しみとなった散歩をさらに楽しんでもらおう,そして医師や看護師などの医療関係者,食料品店や薬局,警察・消防・公共交通機関などで働くエッセンシャルワーカーをたたえ,励まそうと。「チョークアート」でみんなを明るく写真提供:Charlene Myersチョークアートに夢中になる子どもたち。幾何学模様を描くときにははがしやすいテープでまずカバーしてから色を塗る。3巻頭エッセイ特集 コロナ禍を生きる

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