器楽の授業では,入室前には手洗いを行う。楽器を演奏する際にはマスクを外し,それ以外ではマスクを着用することを徹底している。 リコーダーを使用する場合には,必ずハンカチとティッシュを持たせるようにしている。リコーダーを演奏していると下の穴から水滴(つばではなく,呼気に含まれる水蒸気)が垂れてきた場合,ハンカチで拭く必要がある。また,床に水滴が落ちた場合は,ティッシュで拭くようにしている。また,リコーダーを口にくわえる際に深くくわえすぎたり,唇の両端を開けてしまったりしていると唾液が垂れてしまうこともあるため,唄口は浅くくわえるように伝えている。鍵盤ハーモニカも同様で,唄口を浅くくわえるように気をつけさせている。 リコーダーや鍵盤ハーモニカの飛沫については,楽器メーカーが可視化実験結果を公開しているが,実際の教育現場では演奏時以外でも注意が必要であると思われる。■管楽器・教育楽器の飛沫可視化実験https://jp.yamaha.com/products/contents/winds/visualization_experiment/ なお,本校では保護者や地域の方によるSSS(スクールサポートスタッフ)が,放課後に音楽室等の消毒を行ってくださっており,子どもたちの学校生活を支えていただいている。コロナによるさまざまな弊害の中だからこそ,学校と地域の絆がこれまで以上に強くなっていることを実感している。 歌唱や器楽をまだ始めることができない時期から,音符やリズムで遊ぶ活動に取り組んだ。また身体のいろいろなところを打って音を出しながらリズムや組み合わせを考える活動を行うことで,音楽をつくる活動のおもしろさを味わいながら,これから取り組む活動への意欲づけを行った。(3年生の内容はこれから行う予定) 鑑賞の授業は,新しい生活様式においても従来の授業ができている。子どもたちは特にデジタル教科書を使用した授業を好み,集中して授業に取り組む姿が見られた。デジタル教科書は,CDと併せてパソコンで操作することにより,授業が途切れることなく,テンポよく進めることができる。画面の切り替えに注目するため,よそ見をする子どもが減ったと実感している。また拡大して見せたい部分をクローズアップするなど,子どもたちが関心をもったことに対してすぐに対応できるのもデジタル教科書ならではの利点である。時にはインターネット動画やDVDなどと組み合わせながら,子どもたちが音楽的な見方・考え方を働かせることができるよう意識しながら授業を行っている。 コロナの感染拡大防止のために,学校生活でもさまざまな制限が行われている。その中でも特に音楽科の授業は厳しい状況に置かれている。授業だけでなく,朝会での校歌斉唱や音楽関係の行事など,大人数での音楽を行うことができないのは,何とも寂しい限りである。仙台の夏の風物詩である「仙台七夕」も今年は中止となってしまったが,校舎内では手作りの七夕飾りが季節を彩っている。子どもたちの願いが叶うことを心から祈って止まない。られた。また,一斉に歌わずに縦横の列やグループ(同一隊形のまま)など,少人数で歌うバリエーションを従来よりも増やしたり,身体を動かしながら歌ったりするなど,「変化のある繰り返し」の中で子どもたちが楽しみながら歌唱に取り組めるように工夫をしている。はじめにどうやって音楽の授業を行うか当たり前のことができる喜びおわりに6・7月に行った授業の様子や工夫について歌唱の授業器楽の授業鑑賞の授業音楽づくりの授業おわりに6・7月に行った授業の様子や工夫について歌唱の授業器楽の授業鑑賞の授業音楽づくりの授業鑑賞の授業音楽づくりの授業おわりに6・7月に行った授業の様子や工夫について歌唱の授業器楽の授業鑑賞の授業音楽づくりの授業 9教科の視点 音楽特集 コロナ禍を生きる
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