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デジタルコンテンツで日本文化の体験を!

~「バーチャル日本博」~

独立行政法人日本芸術文化振興会日本博事務局 圓入えんにゅう 由美ゆみ

政府が自治体、民間団体との連携で実施する日本博では、縄文から現代までの「日本の美」を、8月より仮想空間「バーチャル日本博」でデジタルコンテンツとして提供を始めました。日本文化を次世代に伝え、未来の創造につながる「リアル体験」と「バーチャル体験」の融合を目ざした取り組みです。是非ご活用ください。

◆ 日本博について

日本博は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を契機とする文化プログラムの中核的事業として、文化庁および独立行政法人日本芸術文化振興会が中心となって、関係府省庁、地方公共団体、民間団体等と連携しつつ、各地域が誇るさまざまな文化芸術活動を、総合テーマ「日本人と自然」の下、年間を通じて体系的に展開するプロジェクトです。

縄文から現代まで、美しい自然だけでなく、日本では災害や疫病などにどのように向き合い表現してきたかが感じられる、絵画、彫刻、工芸などの美術品から能楽、歌舞伎、文楽、などの伝統芸能、きもの・ファッション、建築など、現代に通じるたくさんの物語を感じられる美術展・舞台公演、芸術祭等を実施しています。また、これまで新型コロナウイルス感染症対策について万全の対策を行いながら開催するとともに、日本博公式WEBでも多言語映像コンテンツの制作・発信を実施してきました。令和3年度は、実際の会場での「リアル体験」と、デジタルコンテンツによる仮想空間をオンライン上に設置した「バーチャル体験」の融合を目ざし、国内外へ発信していく「バーチャル日本博」を8月17日(火)にオープンしました。「バーチャル日本博」では、縄文から現代までのさまざまな「日本の美」を表すデジタルコンテンツとして、動画、VR、画像を活用した新しい文化芸術活動を日本語と英語で発信する取り組みです。

「バーチャル日本博」開設の背景・目的

「リアル体験」と「バーチャル体験」の融合を目ざした新しい文化芸術発信

新型コロナウイルス感染症の影響の中で展開されてきた多くの事業は、一部縮小、入場制限を行い、万全の感染症対策を講じた上で実施してきました。そのような中で会場にお越しいただけない方々にもデジタルコンテンツでお楽しみいただき、コロナ収束後には、多くの方々が実際の会場で、リアルな体験を通じて、人と人とのつながりや、感動、喜びなどを感じていただきたいと願っています。「バーチャル日本博」は、国内外の皆様に「日本の美」を体験していただく、新しい文化芸術の鑑賞方法として、未来の創造へつながるプラットフォームの実現を目ざします。

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パビリオン外観

縄文時代から現代まで続く「日本の美」をバーチャル空間で体験

日本博事業が表現するさまざまな「日本の美」を、美しい映像、VR、画像などを通じてバーチャルの世界で体験することができます。

実際に行われる日本博事業とのつながりをもたせつつ、1万年前の縄文時代の文化財から、仏像などの彫刻、浮世絵、工芸、きもの、ファッション、現代アートなどの展覧会、歌舞伎、能楽、文楽などの伝統芸能、芸術祭、アイヌ文化などのコンテンツを日本語と英語で掲載し、国内外からアクセス可能なバーチャル空間を構築していきます。

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展示エリア

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展示エリアの様子(例)特別展「富嶽三十六景への挑戦 北斎と広重」江戸東京博物館

今年の秋以降にはさらにコンテンツと機能を充実

8月は、日本博でこれまで実施してきた事業や、現在、各会場で開催されている事業のうち、45事業、計240点のコンテンツを掲載しています。バーチャル空間内では自由に回遊してさまざまなコンテンツを楽しめます。

美術、音楽、社会、英語、総合的な学習などにおいて、是非、ご参考にしていただきたい作品を掲載しています。また、今後オンラインツアーや、舞台公演などの配信を順次行う予定です。

なお、日本博公式WEB「デジタルギャラリー」でも動画、VRがご覧いただけます。

今後のバーチャル日本博

秋以降には、3DCGで描く空間を拡張するとともに、オンライン配信に視聴者がアバターとなって参加することで、事業者と参加者のコミュニケーションが可能となる機能などを追加します。友達どうし、学校などで、複数人で一緒にアバターとなって空間の中で楽しめるような機能を充実したいと思います。

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秋以降回遊イメージ

▶ バーチャル日本博

▶ WEBデジタルギャラリー

(Educo No.56より)