第2回　「漢文」に挑戦！

学習教材＝１ 「重複」はジュウフク？　チョウフク？（漢字の音について）

２ 「漢文」は外国語である（しかも文語文）

３　漢文の読み方　訓読

４　漢文の読み方　返り点１

５　漢文の読み方　返り点２

●はじめに●

誰もが使ったりあがったりしたことのある、「百発百中」「襟を正す」や「国士無双」という言葉は『史記』（司（し）馬（ば）遷（せん）　紀元前145？―前86？）に出てくる言葉です。項（こう）羽（う）・劉（りゅう）邦（ほう）、劉（りゅう）備（び）・関（かん）羽（う）・張（ちょう）飛（ひ）・諸（しょ）葛（かつ）孔（こう）明（めい）などはゲームの世界やマンガ、映画で親しまれていますし、教科書で読んだ『杜（と）子（し）春（しゅん）』（芥（あくた）川（がわ）龍（りゅう）之（の）介（すけ））や『山月記』（中島敦（あつし））を印象深く覚えている人も多いと思います。漱石・鷗外はもちろん、現代の作家でも、森見登美彦氏らの文章では時折顔を出す漢文調が得も言われぬ味を加えています。漢文が日本人・文化に与えた影響はかようにはかりしれません。

「もう一度古典を読もう　第2回」では「漢文」の初歩に挑戦します。