ギターのチューニング(前編)

 ギターを弾くときは、まずチューニング(調律)をしなければなりません。ギターには6本の弦があり、太い低音弦(ギターを構えた時に上になる側)から細い高音弦に向かって順に6弦、5弦…1弦と称するのは前述のクラシック・ギター、フォーク・ギター、エレクトリック・ギターすべてに共通です。6本の弦を最低音のE(ミ)、その4度上のA(ラ)、D(レ)、G(ソ)、3度上のB(シ)、上のE(ミ)の音にチューニングします。ギターのチューニングにはいくつかの方法があります。

 

■ピアノなどに合わせる

 ピアノや電子オルガンなど、音程が固定された楽器で上記の音を出し、それぞれの弦を合わせるという方法です。

 

■チューナーを使う

 市販のチューナーは多くがメーター式になっていて、針が真ん中になると音程が合ったということになります。本体にマイクが内蔵されているもの、クリップと一体になっているギターのヘッドに装着して使うもの、エレクトリック・ギター用にケーブルで接続して使うものなどがあります。

チューナーを用いた調弦(動画)

■音叉や発信音に合わせる

 音叉や電子メトロノームの発信音など、基準となるA音(440Hz)を出す器具を使い、まず第5弦を合わせ、あとは自分の耳で合わせるという方法です。昔、チューナーが高価だった時代はこの方法が主流でした。現在でも弦を張り替えた時などは、いったんこの方法で大まかに合わせてから、改めてチューナーで微調整するのが現実的なので、やり方だけでも覚えておきましょう。

⇨後編へ

Copyright(C)2023 KYOIKU SHUPPAN CO.,LTD. All Rights Reserved.