1・植物に興味をもたせる豆知識
(1) 植物観察の仕方 〜タンポポのいろいろ〜
タンポポは,道端・空き地・校庭などで普通に見られます。
小学生の子ども達に「タンポポって知ってる?」と聞くと,「知ってる」と自信満々に答えます。そこで,子ども達にタンポポを描いてもらいます。すると,葉の形が丸かったり,茎の途中から葉が出ていたり,また,花の形がまん丸であったりと,実に様々なタンポポを描きます。

思い出して描いたタンポポ(小学4年児童)
その絵を子どもどうし比較させることで,違いに気づき,今までタンポポをよく見ているようで見ていかったことを自覚するのです。
今度は,校庭に出て,タンポポを見ながら描きます。子ども達は「○○君とは,葉の形が違っていたけど本当はどうなのかな?」等,目的を持って観察します。教師が「よく見なさい」と指示する必要がないのです。曖昧な所を正確に描こうと,子ども達は一生懸命描きます。

見ながら描いたタンポポ(小学4年児童)
「よく見て描きましょう」と,ただ校庭に連れ出しても,いい加減に描く子どもが出てきます。観察の視点を持って描かせることがポイントです。細かく描くことによって,タンポポの種類の違いを発見したり,色の違いに驚いたりします。
しっかりと観察するために,授業で試してみませんか。「眺める」から「見る」,そして「観る」です。
普通に見られるタンポポは,外来のセイヨウタンポポですが,校庭や空き地でも,在来種のカントウタンポポ,シロバナタンポポ等が見られます。
「*をクリックすると写真が見られます」
*セイヨウタンポポ
*カントウタンポポ
*セイヨウタンポポとカントウタンポポ
*シロバナタンポポ

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