カシオペヤ座と北極星の間にある,細長い五角形をした星座です。3等星と4等星で形作られていますので,あまり目立たない星座です。「北の家族の物語」をごらんいただければ,そのわけもちょっぴりわかるような気もします。
<宇宙の灯台>
 ですが,ケフェウス座には宇宙の大きさを知る上で,大変重要な星があります。それは,星座絵でいうとケフェウス王の頭のところに当たるδ(デルタ)星,です。この星は脈動変光星といって,星自体がふくらんだり縮んだりを規則正しく繰り返すため,その星の明るさも,周期的に変化するのです(約5.4日で3.4等星から4.3等星まで変化します)。この周期と明るさには,一定の関係があって,周期が何日だと,本当の明るさはこうだということがわかるそうです。このような脈動変光星を実際の夜空で見つけてその星の明るさを調べ,本当の明るさと比べると,暗ければ,その星は遠くにあるということです。このようなことから「宇宙の灯台」とよばれ,ケファイドまたはセファイドとよばれています。
<ガーネットスター>
 α(アルファ) 星とδ星を結んだ線のほぼ中間のちょっと南に,ざくろ石のように赤い星があります。この星も変光星ですが,3〜5等星まで周期700日ほどで不規則に明るさを変えています。双眼鏡で見つけてみましょう。

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