海の神ポセイドンに遣わされ,アンドロメダ姫をまさに食おうとしたときに,ペルセウスの持っていたメドウサの目から放たれた光によって大岩となってしまった化けクジラが星座となったものです。暗い星ばかりですが,頭,胴体,しっぽと3つの部分に分けて見つけてみると,大きい星座であることがわかります。くじら座にはその心臓に当たるところにミラという星があります。この星は変光星で周期が332日,明るさも一番明るいときで2等,暗くなると10等くらいまでになってしまいます。この星は,その色からもわかるように赤色巨星(直径が太陽の440倍もある星)で,年老いた星です。そのためふくらんだり縮んだりも不規則で,2等星まで明るくならないこともあります。肉眼で見える限界は6等星ですから,見えないこともあるのが,このミラなのです。
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