黄色い1等星カペラを五角形の肩口に掲げた星並びをしています。このぎょしゃ座の中を冬の天の川が流れています。双眼鏡で眺めてみると銀砂を巻いたような淡い星々がたくさん見られます。ぎょしゃ座には,M36・M37・M38という3つの趣の異なる散開星団があります。これも双眼鏡で眺めてみてください。
このぎょしゃ座は,アテネの王エリクトニウスの姿とされています。この王様は片足が不自由であったため,馬車戦車を巧みに操り,戦場を駆けめぐったとされています。それを神が星座にしたというのですが,星座絵を見てみると,山羊を抱いた老人の姿が見られます。ぎょしゃ座にはさらに古い時代にすでにこのような絵があり,それに後からこのお話をつけたようなのです。カペラとは「小さな雌山羊」という意味があります。
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