8月12〜13日をピークに流星がたくさん流れます。(といっても2001年のしし座流星群のようにはいかないと思いますが。)多いときには1時間に30個くらい見られることでしょう。なかには明るく早い流星もあり,流れたあとに「流星痕」という飛行機雲のようなものが見えるものもあります。流星が流れたあとを逆にたどっていくと,ペルセウス座(秋の星座で紹介します)のある場所(輻射点)に行き当たります。その場所から飛び出してくるように見えるので,ペルセウス座流星群といいます。
 このような群流星のほかに,散在流星といって,いつどこから流れるかわからない流星も1時間に5個ぐらいは見られるので,ボーッと夜空を見ているだけでも楽しいものがあります。

 この流星を見るだけでも楽しいのですが,写真に撮ってみませんか。シャッターを開きっぱなしにして距離は無限遠,なるべく明るいレンズを使って挑戦しましょう。フイルムは高感度のものがよいでしょう。ですので,逆に露出の時間はそれほど長くはとれません。あとは運次第です。明るい流星が流れたらラッキーですが,暗い流星は,目には見えても光っている時間が短いので,なかなか写真には写りません。それでも1枚でも写っていると,すごく嬉しくなるものです。
 
 
 「望遠鏡で星を見たいけれど,持ってないからなあ。」とおなげきのあなた。ご心配なく。
公共の天文台やプラネタリウムなどに行ってみましょう。特に8月1日から始まる「スター・ウィーク(星空に親しむ週間*下欄参照)」では,各地でもよおし物をやっています。近所や旅行先にそのようなものがないか調べてみるのも一方法です。
 例えば,東京の三鷹にある国立天文台は,天文の歴史を知る上でも貴重な施設ですが,天文研究の実践の現場,また普及の現場ともなっています。60cmの反射望遠鏡があり,観望会なども日時を決めて開かれています。この望遠鏡では,昼間,太陽が出ている青空の中に,こと座のベガが光り輝いているのを見られるほど,性能抜群です。
 また,群馬県には県立ぐんま天文台があり,ここでは一般公開用の望遠鏡としては国内最大の150cm反射望遠鏡があり,観望会でいろいろな星の観望をさせてくれます。
 そのほか,ペルセウス流星群に合わせて,観望会などを行う地方公共団体等もあります。


国立天文台 http://www.nao.ac.jp/
県立ぐんま天文台 http://www.astron.pref.gunma.jp/

毎年8月1日から7日は、「スター・ウィーク〜星空に親しむ週間〜」です。「スター・ウィーク」は、子供から大人まで幅広く星空に親しんでもらおうというキャンペーンです。子供たちは夏休みで、少し夜更かしができる時期でもありますので、この機会に星空を眺めてみてはいかがでしょうか。
 (国立天文台HPより抜粋)

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