こと座とは反対に,天の川の東にあるわし座は,1等星アルタイルを真ん中にした3つの星の並びを見つけることからスタートしましょう。すると,大きなわしの姿が見つけられます。このわしは,大神ゼウスが変身した姿です。(ゼウスはたびたび変身します,はくちょう座の白鳥もゼウスが変身したものです。冬に出てくるおうし座もそうです。)
主星アルタイルは,七夕の星,彦星(牽牛星)としても有名です。アラビア語では,アルタイルには「飛ぶわし」という意味があり,ベガには「落ちるわし」という意味があるそうです。洋の東西を問わず,この2つの星を対として見ていたというのは不思議ですね。
7月7日の七夕の星として有名ですが,日本はちょうど梅雨の真っ盛り,なかなか見ることはできません。会うのを見られるのが恥ずかしくて曇らせていると考えてもよいのですが,この七夕のお話ができたのは古い暦で,今の暦の8月にあたります。ですからひと月おくれで七夕祭りを行うところもあるのです。そのころだと,きっとよい天気なのでしょう。
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