ホーム > 教育研究所 > 気になる1冊 > 書評:小島宏の気になる1冊その1001
教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その1001
河合雅司著「未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること」 (講談社現代文庫 本体:840円)
本書を手にして,表表紙の裏のカラー(注:昭和20年代には天然色と言った)の折り込み「人口減少カタログ」と「庄司家の一日に起きたこと」に,70代,40代,10代の三世代同居の我が家を重ねて妙に納得してしまった。
「はじめに」の街は高齢者だらけ,ダチョウの平和,どこかズレテいる,具体的変化に置き換える,全く新しいアプローチ,ギフトカタログのように,を読んだだけで,視界が広がるように感じた。2020年以降&Society5.0における教育を考える1つのヒントになるような気がする。
本書は,この問題について,次のような内容構成で,筆者の提言を展開している。2020年を超えた先の社会,教育を考えるヒントになる。
第1部「人口減少カタログ(少子高齢化&人口減少で家庭,職場,地域社会に起きること)」,序―国民の5人に1人が古希を迎えている,1「あなたの住まいで起きること」,2「あなたの家族で起きること」,3「あなたの仕事で起きること」,4「あなたの暮らしに起きること」,5「女性に起きること」。
第2部「今からあなたにできること(個人や会社で,今から始められる対策の提案)」,序―戦略的に縮むほど,ポジティブな考えはない,【個人ができること】,【女性ができること】,【企業ができること】,【地域ができること】,そして「おわりに「豊かな日本」をつくりあげてきた"大人たち"へ(逃げずに,一緒に行動を起こしましょう)」,「結びにかえて(成功体験にしがみつかず,価値観を切り替えて,作り替えよう)」と続いている。