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教育研究所
書評:小島宏の気になる1冊その1004
佐藤真編「各教科等での「見通し・振り返り」学習活動の充実―その方策と実践事例―」 (教育開発研究所 本体:2300円)
新学習指導要領を実現する授業づくりには,問題発見・解決学習と「主体的・対話的で深い学び」の視点が重要である。この両者にかかわるのが,「見通しを立てること」と「振り返りをすること」である。
本書は,この重要なキーワードである「見通し」と「振り返り」に焦点を当て,理論的に,実践的に著名な45人の方々によったもので,校内研修や自己研修,グループでの学び合いの参考書・テキストとして有効である。
これを基にして授業を組み立てる,参考にしてこれまでの授業を改善する,クリティカル・リーディングをして自分流の授業に磨きをかけるなど,さまざまに活用できる。
第1章「新学習指導要領と『見通し・振り返り』学習活動」(新学習指導要領,生きる力,基礎的基本的な知識・技能の習得,思考力・判断力・表現力等の育成,学習意欲の向上・学習習慣の確立との関係)。
第2章「これからの学習指導と『見通し・振り返り』学習活動」(学習意欲を高める見通し・振り返り,単元計画と見通し・振り返り,授業での見通し・振り返り,家庭学習・予習・復習での効果的な見通し・振り返り,研修方法)。
第3章「『見通し・振り返り』学習活動の具体的方法」(見通し・振り返り学習活動と学習計画表・ワークシート・自己評価・言語活動の充実)。
第4章「小学校・各教科での『見通し・振り返り学習活動』の理論と実践事例」(国語,社会,算数,理科,生活,外国語活動,総合的な学習の時間)。
第5章「中学校・各教科での『見通し・振り返り学習活動』の理論と実践事例」(国語,社会,数学,理科,外国語,総合的な学習の時間,特別活動)。